第1章 検索エンジンの仕組み

【2025年】Googleコアアップデート最新情報まとめ|仕組み・目的・確認方法も解説

最終更新日:2025年6月16日

検索順位が急に下がってて……どうしたらいいのかわからなくて。

SEO初心者
江合

もしかすると、Googleのコアアップデートが関係してるかもしれないね。

ツナガル吉村
吉村

えっ、アップデートってそんなに影響があるものなんですか?

SEO初心者
江合

そうだね。内容によっては、かなり大きな変動が起きることもあるよ。
まずはその仕組みを知るところから始めてみよう。

ツナガル吉村
吉村

検索順位の変動にはさまざまな要因がありますが、その中でも特に注目すべきなのが、Googleが年に数回行うコアアルゴリズムアップデートです。

この大規模なアップデートは、検索評価の基盤そのものを見直すもので、SEOに大きな影響を与えることがあります。

 

この記事では、コアアップデートの仕組み・目的・最新動向に加え、順位が変動したときの確認方法や具体的な対応ステップまで、実践的に解説していきます。


アップデートの仕組みを理解して、検索エンジンと“うまく付き合う”視点を身につけていきましょう。

検索順位の変動に、不安を感じていませんか?

・最近、検索順位が急に落ちてしまい、原因がわからずに戸惑っている

・コアアップデートの影響かもしれないけれど、何をどう確認すればいいのか不安

・コンテンツはちゃんと作っているのに、なぜか評価されない気がする

 

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目次

Googleコアアップデートとは?

Googleコアアップデートとは、Google検索エンジンが持つ評価ロジック全体を見直す大規模な変更のことです。

 

検索ユーザーにとってより役立つ情報を正確に表示するため、Googleはこうしたアップデートを定期的に実施しています。 

 

日常的に行われる小さな調整とは異なり、コアアップデートは検索結果に大きな順位変動をもたらすことがあります。

 

そのため、SEOに取り組む企業やWeb担当者にとっては、注目すべき重要なイベントのひとつです。

 

 検索アルゴリズムは年々進化を続けています。

 

もはやテクニックだけでは上位表示を狙えず、本質的に価値あるコンテンツを発信することが評価される時代です。

 

コアアップデートは、その進化を象徴する存在だといえるでしょう。

通常のアルゴリズムアップデートとの違いとは

Google検索では日々、小規模なアルゴリズム調整が行われています。


こうした通常のアップデートは、特定の機能や評価軸を細かく調整するもので、検索順位への影響は限定的です。

 

一方で、コアアップデートはランキングシステム全体の見直しを目的とした大規模な変更です。


ジャンルやキーワードを問わず、広範囲にわたって順位が変動する可能性があり、SEOの取り組みにも大きな影響を与えます。

通常アップデートとコアアップデートの違い
  • 通常:特定機能に限定した微調整(例:表示速度、リンク評価)
  • コア:検索評価の基盤そのものを再設計
  • 通常:影響範囲は限定的
  • コア:業種・キーワード問わず広範囲に影響

順位変動が起きた際は、まずどのタイプのアップデートだったのかを見極めることが、適切な対応への第一歩です。

検索順位に影響する仕組みとは?

Googleは検索順位を決める際、数百におよぶ評価シグナルをもとにWebページを総合的に判断しています。


コアアップデートでは、これらのシグナルの重み付けや優先度が見直され、検索結果に大きな変化が生じます。

 

たとえば、被リンクの数やドメインの強さが重視されていた時期があったとしても、アップデートによって独自性や専門性の高いコンテンツが優先されるようになるケースがあります。


これは、Googleが「ユーザーにとって有益な情報を届けること」を最も重視しているためです。

検索順位に影響する主な評価要素
  • コンテンツの質(独自性・網羅性・更新頻度)
  • E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)
  • ユーザー行動(滞在時間・直帰率・クリック率など)
  • モバイル対応・表示速度などの技術的要素

検索順位の変動は、「罰を受けた」というより、評価基準の変化にともなう自然な結果と捉えるのが正解です。


大切なのは、検索エンジンとユーザーが求める情報の方向性を捉え直すことです。

Googleがアップデートを行う目的

Googleが検索アルゴリズムを定期的にアップデートする理由は、検索ユーザーにとってより適切で役立つ情報を届けるためです。


インターネット上の情報は日々膨大に増えており、ユーザーのニーズもどんどん多様化しています。


そうした変化に対応するには、検索の仕組み自体を継続的に進化させる必要があります。

 

アップデートは、「質の高いコンテンツを正しく評価すること」と、「スパムや低品質なページを見えにくくすること」の両立を目指しています。


単なる順位の入れ替えではなく、検索体験全体をより信頼できるものにするための施策なのです。

 

検索結果の品質を保ち、ユーザーにとって有益な情報をすばやく届ける。


そのためにGoogleはアップデートを続けているといえるでしょう。

 

関連記事:Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)とは?

検索ユーザーに最適なWebページを表示するための進化

Googleは、検索ユーザーが「探している情報にすぐたどり着けること」を何よりも重視しています。


その実現のために、検索アルゴリズムは継続的にアップデートされ、より的確な情報を上位に表示できるよう進化を続けています。

 

検索意図の多様化や、質問形式・口語表現の増加など、ユーザーの検索スタイルは年々変化しています。


それに対応するために、Googleはコンテンツの理解力や文脈判断の精度を高めてきました。


たとえば、BERTやMUMといった自然言語処理技術の導入は、その代表例です。

用語解説

BERT(バート)とは、文脈を理解するためのAIモデルで、単語の並びや意味を深く理解します。
MUM(マム)は、複雑な検索意図に対してマルチモーダル(テキスト・画像など)で答える高度な技術です。

こうした進化によって、検索エンジンは単語の一致だけでなく、検索の背景にある“本当の意図”をくみ取ったうえで適切なページを提示することができるようになっています。

 

Googleのアップデートは、ただの順位変動ではなく、「ユーザーにぴったりの答えを返す」ための仕組みづくりの一環といえるでしょう。

スパムや低品質コンテンツを排除するアルゴリズムの意図

Googleのアルゴリズムがアップデートされる目的のひとつは、検索結果からスパムや信頼性の低いコンテンツを排除することにあります。


質の低い情報が上位に表示されると、ユーザーの検索体験が損なわれてしまうためです。

 

スパムページとは、無断転載や過剰な広告、キーワードを不自然に詰め込んだだけのページなどが該当します。


こうしたページは一見情報が多いように見えても、実際の役立ち度が低く、ユーザーの満足度を下げる要因になります。

 

用語解説

スパムコンテンツとは、検索エンジンを操作することを目的に作られた低品質なページのことです。
たとえば、他サイトのコピー記事や、情報の中身が薄いのに広告だけ多いページなどが該当します。

Googleはアルゴリズムを通じて、こうした不正行為を検知し、評価を下げたり検索結果から除外したりします。


これは単に“悪を排除する”というよりも、本当に価値あるコンテンツが正しく評価される環境をつくるという前向きな意図があるのです。

 

検索エンジンの信頼性を保つためにも、コンテンツの質を高め続けることが大切です。

アルゴリズムの継続的改善によって実現される検索体験

Googleの検索アルゴリズムは、一度つくられて終わりではなく、常に改善・進化し続ける仕組みになっています。


その背景には、「ユーザーの検索行動が絶えず変化している」という事実があります。

 

たとえば、スマートフォンの普及により、検索は「短文」から「質問形式」や「音声検索」へと広がりました。


また、複雑なニーズに対応するために、検索エンジンは単語の一致ではなく文脈や背景を理解して答えを返す力が求められるようになっています。

 

こうした変化に対応するために、Googleは大小さまざまなアップデートを定期的に行っています。


中でもコアアップデートは、検索体験の土台を見直す大きな役割を果たしています。

 

継続的な改善によって、Google検索はよりスムーズで信頼できるものへと進化してきました。


ユーザーがストレスなく目的の情報にたどり着ける今の検索体験は、長年のアルゴリズム改善の積み重ねによって実現されています。

 

関連記事:AIO(LLMO)で変わるSEO対策|AIに選ばれるコンテンツ設計法

【2025年版】Googleコアアップデートの最新動向と分析

Google検索は、ユーザーの検索体験をより良くするために、年に数回の大きな見直し(コアアップデート)を続けています。


特に2025年に入ってからのアップデートでは、単なる評価軸のチューニングではなく、コンテンツの本質的な価値や信頼性に対する評価が一段と厳しくなった印象です。

 

直近の「2025年3月コアアップデート」を中心に、評価ポイントの変化、SEO担当者が取るべき対策、そして近年の傾向から読み取れるアップデートの進化までをわかりやすく整理しました。

 

どんなジャンルやキーワードが影響を受けたのか、実際の事例やデータも交えながら解説していきます。

2025年3月コアアップデートの全体概要

2025年3月13日から27日にかけて、Googleは今年最初のコアアップデートを実施しました。

 

今回のアップデートは、検索評価の中核を見直す大規模な変更で、多くの業界で検索順位に明確な動きが見られました。

 

特に大きな影響を受けたのは、ヘルスケア、ニュース、EC系のジャンルです。

 

これらの分野では、ユーザーの信頼性をより強く問う評価が行われ、サイト構造やコンテンツの質によって明暗が分かれる結果となりました。

 

また、今回のアップデートは「3月のコアアップデート(March 2025 Core Update)」と「スパムアップデート(Spam Update)」が同時期に展開された点も特徴的です。

 

Googleはこのアップデートを「複数のシステムを連携させた、新しいコアアップデートの形」と説明しており、従来の単発的な評価見直しではなく、今後を見据えた長期的な改善の一環と見られています。

 

今回の動向から見えてきたのは、「質と信頼性」がより明確に評価に反映されるようになってきたという点です。

 

単に情報をまとめただけのコンテンツでは通用しにくくなり、実体験や専門的知見に裏打ちされた情報発信が、評価される軸としてさらに強まっています。

強化された評価ポイントとアルゴリズム変化の本質

2025年3月のアップデートでは、Googleが重視する評価基準にいくつか大きな変化がありました。

 

中でも特に注目すべきは、「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」の扱いが、より実践的に強化された点です。

 

これまでもE-E-A-Tは重要とされてきましたが、今回のアップデートでは、単なる理論ではなく「どのように信頼性を示すか」「誰が書いたのか」が、よりシビアに見られるようになっています。

 

たとえば、専門家のプロフィールがない記事や、経験談の裏付けがない情報は、上位表示されにくくなってきています。

 

さらに、ユーザー生成コンテンツ(UGC)に対する評価の見直しも行われました。

 

2023年に導入されたHidden Gemsアップデート以降、Redditなどのフォーラムサイトの評価が高まっていましたが、今回のアップデートではその傾向に調整が入り、一部のフォーラムで可視性が低下しています。

 

Googleは依然としてユーザー投稿型コンテンツの有益性を評価していますが、信頼性や文脈がより厳しく見られるようになっています。

 

そして、AIやプログラムによって大量生成されたコンテンツへの対応も厳しくなっています。

 

明確な意図や価値がない、いわゆる“量産型のSEOコンテンツ”は順位を落とし、独自性や一次情報のあるページがより評価されやすい環境になってきました。

 

今回のアップデートは、「情報の中身」「書き手の背景」「ユーザーに伝わる信頼性」の3点を軸にした評価システムへと進化しています。

 

見た目や形式を整えるだけでは通用せず、本当に役立つ情報かどうかを“中身”で判断される時代が、さらに進んだといえるでしょう。

SEO担当者が取るべき具体的なアクション

今回のアップデートで、Googleはこれまで以上に「ユーザーのためになるコンテンツ」を明確に評価する姿勢を強めました。

 

つまり、SEOの本質が“テクニック”から“本物の信頼づくり”へ、より大きくシフトしているということです。

 

ここでは、今すぐ実践できる具体的なアクションを4つに整理しました。

 

・コンテンツの独自性と実体験を強化する
ありきたりな情報の寄せ集めではなく、「自分だから書ける内容」にフォーカスしましょう。

とくに商品レビューやノウハウ系のページでは、実際の使用感や具体的な体験談があるかどうかで、評価に大きな差が出ます。

 

・E-E-A-Tの打ち出しを明確にする
著者プロフィールの整備や、専門的な資格・実績の提示、信頼できる情報源の明記など、「誰が、どんな立場で書いているか」をコンテンツ内ではっきり示すことが大切です。

 

・内部リンクの最適化でサイト全体の構造を整える
関連性のあるコンテンツ同士をしっかりつなぎ、サイト全体でテーマの深掘りと網羅性を高めましょう。

Googleは単体ページだけでなく、ドメイン全体の品質や一貫性も見ています。

 

・ユーザー体験を意識した技術的改善
ページ表示速度、モバイル対応、視認性の高いデザインなど、ユーザーがストレスなく情報を得られる環境づくりも引き続き重要です。

 

これらは直接的なSEO要因というより、間接的に信頼性や滞在時間の向上に寄与します。

 

一言でまとめると、「検索エンジンに評価されるための対策」ではなく、「ユーザーに選ばれるための設計」がこれからのSEOの軸になります。

 

テクニックよりも、本質的な価値と信頼づくり。この視点で今のサイト運営を見直すことが、順位安定の第一歩です。

2024年〜の傾向から読み解くアップデートの進化

2024年以降のアップデートを振り返ると、Googleの評価基準がますます“ユーザー本位”にシフトしてきたことがはっきりと見えてきます。

 

とくに顕著だったのは、検索意図へのマッチ度と情報の実用性。

 

その場しのぎのSEOテクニックでは通用しにくくなり、独自性や専門性のあるコンテンツが高く評価される流れが強まりました。

 

また、サイト全体の姿勢や運営方針まで見られるようになったのもポイントです。

 

誰が書いているのか」「どのような意図で情報発信しているのか」といった“背景の信頼性”が重視されるようになってきています。

 

実際に以下のような変化が多くのサイトで観測されました。

2024年以降に見られた主な変化
  • 小規模でも専門性の高いサイトが上位に食い込むようになった
  • FAQ形式や体験ベースの記事が上位に表示されやすくなった
  • 大手ドメインでも情報の薄いページは順位を落とす傾向に

さらに、E-E-A-Tの重視は継続中で、YMYLジャンル(医療・金融など)では「誰が書いたか」「その人が専門家か」が一層厳しく見られています。

 

こうした傾向から読み取れるのは、「上位を取るための技術」ではなく「ユーザーの信頼と満足を得るための品質管理」こそが、これからのSEOの軸になっていくということです。

ジャンル・検索クエリ別に見る影響の特徴

Googleのコアアップデートは、すべてのサイトに同じように影響するわけではありません。

 

扱うジャンル狙っている検索クエリのタイプによって、変動の出方が大きく異なります。

 

とくに影響が出やすいのは、以下のようなパターンです。

 

  • YMYL(Your Money or Your Life)領域
    医療・法律・金融など、人生に大きく関わるジャンルは、E-E-A-Tの審査が特に厳しくなります。
    著者情報や出典の明記など、信頼性の裏付けが不可欠です。
  • レビュー・体験談・比較系コンテンツ
    実際に使った・体験した情報、具体的な根拠や数字をもとにした記述が評価されます。
    一方、テンプレ的な構成や表面的な内容は順位を落とす傾向があります。

  • 検索意図があいまいなクエリ
    「おすすめ」「〜とは」などの曖昧なキーワードでは、検索意図を正確に読み取って構成を設計する力が問われます。

つまり、アップデート後に評価されるのは、ジャンルにふさわしい信頼性と、ユーザーの検索意図に合った情報設計ができているコンテンツです。

 

テクニックよりも、「目の前の読者が本当に求めている情報とは何か?」を丁寧に考えることが、これからのSEOで何より大切になってきています。

 

関連記事:YMYLとは?対象ジャンルで失敗しないSEO対策を解説

アップデート後の影響を確認するステップ

Googleコアアップデートが実施された後、まず重要なのは「自社サイトにどんな影響が出ているか」を冷静に把握することです。


焦って対策を始める前に、現状の変化を正しく確認するステップが欠かせません。

 

アップデートの影響は、すぐに表れるとは限りません。


段階的に順位が変動することも多く、特定のページやカテゴリだけが動いているケースもあります。


また、検索クエリやデバイス(PC/スマホ)によって結果が異なることもあるため、部分的なデータだけで判断するのは危険です。

 

大切なのは、変動の「範囲」「対象」「傾向」を客観的に分析し、優先すべき対応を見極めることです。


具体的には、Search Consoleなどのツールを使って順位変化をチェックし、影響を受けたページやカテゴリを特定していきます。

 

この章では、アップデート後に取るべき確認手順を3つの視点で整理していきます。

Search Consoleで順位変動を確認する方法

アップデート後の変化を正しく把握するには、まずGoogle Search Consoleを活用しましょう。


Search Consoleでは、検索パフォーマンスの推移を確認できるほか、どのページ・どの検索クエリで順位が変動したかを具体的にチェックできます。

 

とくに確認すべき項目は次の3点です。

  • 検索パフォーマンス>平均掲載順位の変化

  • CTR(クリック率)や表示回数の急な変動

  • デバイス別・国別などのフィルターによる傾向分析

アップデート直後は、平均順位やクリック数が一時的に乱れることもあるため、1日単位ではなく週〜月単位でトレンドを見ることが重要です。


短期的な動きに振り回されず、全体の変化傾向を落ち着いて見極めましょう。

注意点

急激な変化があっても、数日〜数週間で戻るケースもあります。
データの変動幅を焦って判断せず、冷静に比較期間を設けてチェックしましょう。

関連記事:Googleサーチコンソールとは | 初期設定・導入手順を初心者にもわかりやすく解説!

影響を受けたWebサイトを特定し優先度を見極める

アップデートによって検索順位が変動した場合、まずはどのページ・どのカテゴリが影響を受けたのかを特定することが重要です。


Search Consoleやアクセス解析ツールを使い、流入数・掲載順位・表示回数の変化をページ単位で比較しましょう。

 

変動が確認できたら、次に行うべきは対応の優先順位付けです。


すべてのページを一斉に見直すのは現実的ではないため、次のような観点から対応ページを選定すると効率的です。

優先的に見直すべきページの特徴
  • 流入数が多く、順位下落の幅も大きいページ
  • コンバージョンに直結する重要ランディングページ
  • 低品質と判断されやすい構成や情報量のページ

また、逆に順位が上昇したページがある場合は、その要因を分析することも大切です。


評価された要素を他のページに応用できれば、全体の底上げにもつながります。

 

アップデートの影響はページごとに異なるため、数字に基づいた冷静な分析と優先順位の明確化が、効率的なSEO改善の第一歩です。

改善 or 様子見?SEO対策を判断する3つの基準

Googleコアアップデート後に順位が下がると、すぐに対策を講じたくなるかもしれません。


しかし、焦って対応すると逆効果になる場合もあります。


そこで重要なのが、「改善に踏み切るべきか、それとも様子を見るべきか」を見極める3つの判断基準です。

判断の基準
  1. 変動の規模:一時的な微変動か、大きな順位下落か?
  2. 影響範囲:特定のページ・カテゴリか、サイト全体か?
  3. 傾向の持続性:数日間の変化か、数週間続いているか?

たとえば、平均順位がわずかに下がった程度であれば、まずは様子見でも問題ありません。


一方で、主力ページが大幅に順位を落とし、トラフィックやCVにも影響が出ている場合は、早めの見直しが必要です。

 

また、アップデート直後は検索結果が不安定になることもあるため、最低でも1〜2週間程度はトレンドを観察してから対応方針を決めるのが安全です。

 

感覚ではなく、数字と時間軸をもとに判断することが、無駄のないSEO対応につながります。

 

関連記事:SEO記事のリライトとは?目的や効果、具体的なやり方と注意点を解説

Googleアップデートの情報を入手する方法

Googleのアルゴリズムアップデートは突然実施されることも多く、影響の有無を早く正確に把握するためには、信頼できる情報源のチェックが欠かせません

 

検索順位が変動したとき、すぐに原因を断定するのは難しいものです。


だからこそ、公式発表やSEO専門メディアの情報を活用して、状況を客観的に分析することが重要です。

 

また、アップデートは一度きりで終わらず、複数の要素が段階的に反映されるケースも増えています


その変化を見逃さないためにも、日頃からの情報収集体制を整えておくことが、安定した運用につながります。

Google Search Central BlogとX(旧Twitter)をチェックする

Googleアップデートの最新情報を得るうえで、最も信頼性が高いのがGoogle公式の発信です。


中でも「Search Central Blog」は、アルゴリズムの変更点や実施日程をGoogle自身が発表する場として、多くのSEO担当者に参照されています。

 

また、X(旧Twitter)でもアップデートの開始・完了などの速報情報が発信されることがあります。


とくに急な順位変動が起きたときは、Search Consoleをチェックする前に、公式Xアカウントを見ることで状況の把握が早まることもあります。

おすすめアカウント
  • @googlesearchc(Google Search Central)
  • @searchliaison(Google 検索の広報担当)

Search Central BlogとXをあわせて確認することで、「何が起きたのか」「どう対応すべきか」をより正確に判断しやすくなります。


まずはこの2つを“ブックマーク級”の情報源として、日常的にチェックする体制を整えておくと安心です。

信頼できるSEOニュースサイトで変動傾向を把握する

Googleアップデートの影響は、Search Consoleのデータや公式発表だけでは把握しきれないこともあります。


そのため、実際の順位変動や業界の動きを知るには、信頼できるSEOニュースサイトをチェックするのが有効です。

 

こうしたサイトでは、変動ツールの情報や専門家の考察をもとに、「今どんな変化が起きているのか」「どのジャンルに影響が出ているか」といった具体的な分析が発信されます。

おすすめのSEOニュースサイト
  • 海外SEO情報ブログ(日本/鈴木謙一氏)
  • Search Engine Journal(英語)
  • Search Engine Land(英語)
  • SEO Roundtable(英語)

国内のサイトでは、「海外SEO情報ブログ」が特におすすめです。


Google公式の発信内容や海外の一次情報を、日本語でわかりやすくまとめてくれるため、速報性と信頼性のバランスが非常に高いと言えます。

 

複数の視点からアップデートの全体像を把握しておくことで、自社サイトの変動を正しく評価する判断材料になります。

アルゴリズム変更をウォッチし続けるためのおすすめ手法

アップデート後に慌てないためには、ふだんから検索順位の変化に気づけるようにしておくことが大切です。


ただし、毎日すべての情報を追うのは現実的ではありません。


そこで、負担なく続けられる方法を仕組み化しておきましょう。

おすすめのチェック方法
  • Googleアラートで「core update」などを通知設定
  • Google公式Xアカウント(@googlesearchc / @searchliaison)をリスト登録
  • RSSやニュースアプリでSEO系サイトをまとめて確認
  • 順位変動ツール(SEMrushやnamaz.jp)で日々の変化を定点観測

補足:順位変動ツールとは?

namaz.jpは無料・登録不要で使える日本語対応ツール。
SEMrushは有料ながら、キーワード単位の細かな分析も可能です。

無理なく続けられる情報収集の仕組みを持っておくことで、大きな変動時にも冷静に判断し、ブレないSEO運用が実現できます。

 

関連記事:【2025年最新】Googleコアアップデート最新情報まとめ

Googleの主要アップデート年表と特徴(2000年〜2025年)

Google検索は、2000年代から現在に至るまで、数々のアップデートを通じて進化してきました。


特にコアアップデート以外にも、検索結果の質を大きく左右する象徴的なアップデートがいくつも存在します。

 

こうしたアップデートは、検索順位に与える影響が大きいだけでなく、Googleが何を重視しているかを理解する手がかりにもなります。


中には、現在のアルゴリズムのベースとなっている考え方も含まれており、SEOの方向性を見直すヒントにもなります。

 

これまでに行われた主なアップデートと、その目的を年代順に見ていきましょう。

 

関連記事:【日本語版あり】Google検索品質評価ガイドラインとは

パンダアップデート|低品質コンテンツの排除(2011年)

2011年に導入されたパンダアップデートは、検索上位に表示される“質の低いコンテンツ”を排除することを目的に実施されました。


コピーコンテンツや中身の薄いページ、広告ばかりで実質的な価値が乏しいサイトなどが対象となり、大規模な順位変動を引き起こしました。

 

このアップデートをきっかけに、“コンテンツの質”がSEOの中心的な評価軸として定着していきます。


以降のアップデートにも引き継がれ、現在のGoogle検索においても「価値のある情報かどうか」は最も重要な基準の一つとなっています。

 

パンダアップデートは、Googleが「ユーザーの満足度を最優先にする」という姿勢を強く打ち出した転換点ともいえるアップデートでした。

ペンギンアップデート|リンクスパム対策の強化(2012年)

2012年に実施されたペンギンアップデートは、不自然な被リンクを利用して検索順位を操作する手法への対策として導入されました。


具体的には、リンク購入・相互リンクの乱用・スパム的なアンカーテキストなどが対象となり、ブラックハットSEOが大きく淘汰されました。

 

このアップデートにより、「リンクの数」よりも「リンクの質」が重視されるようになり、外部リンク対策の考え方が大きく転換しました。


また、悪質なリンクによるペナルティも導入され、被リンク精査の重要性が増すきっかけにもなりました。

 

現在では、ペンギンのアルゴリズムはリアルタイムで評価に組み込まれており、継続的にリンクの健全性が見られている状態になっています。

フレッドアップデート|広告過多サイトの評価見直し(2017年)

2017年に確認されたフレッドアップデートは、広告収益を優先しすぎたサイトの順位を下げる傾向が強まったことで注目されました。


公式な名称や事前告知がなかったものの、業界内で「広告過多」「コンテンツの質に見合わない収益性追求」などの特徴を持つサイトが大きく順位を落としたと分析されています。

 

とくに、ユーザーにとって価値のある情報よりも、広告配置やアフィリエイトリンクを優先したページ構成が多く見られるサイトが対象となったと考えられています。

 

このアップデートは、「ユーザー体験を犠牲にしてまで収益化を図る姿勢」への警鐘ともいえるものであり、Googleが検索品質とユーザー満足度を軸に評価を進化させていることを示す一例となりました。

モバイルフレンドリーアップデート|スマホ対応の推進(2015年)

2015年に実施されたモバイルフレンドリーアップデートは、スマートフォンでの閲覧に最適化されたサイトを優先的に評価する方針を打ち出したアルゴリズム変更です。


この時期、モバイル検索が急速に伸びていたことから、Googleはユーザー体験の最適化を重視する流れを本格化させました。

 

スマホ対応が不十分なページ、たとえば文字が小さくて読みにくい、リンクが押しづらい、画面の横スクロールが必要などの構成は、順位を下げる要因になりました。

 

このアップデートは後のモバイルファーストインデックスにもつながり、今ではスマホ対応はSEOにおける前提条件となっています。


PC表示中心の設計では、ユーザーにも検索エンジンにも評価されにくい時代に入ったといえるでしょう。

BERTアップデート|自然言語処理の向上(2019年)

2019年に導入されたBERTアップデートは、Google検索における自然言語処理(NLP)の精度を大幅に向上させた画期的なアップデートです。


BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)は、文脈を双方向から理解するAIモデルで、キーワード単位ではなく「文全体の意味」を読み取る力が加わりました。

 

従来の検索では見落とされがちだった前置詞や助詞、文脈上の微妙なニュアンスも理解できるようになり、とくに質問文や口語表現での検索に対して、より的確なページが表示されやすくなったのが大きな特徴です。

 

BERTによって、単に「キーワードを詰め込む」だけのSEOは通用しなくなり、検索意図を汲み取り、それに応えるコンテンツ設計がより重要となりました。

Passage Indexing|部分的評価の精度向上(2020年)

2020年に導入されたPassage Indexing(パッセージインデキシング)は、ページ全体ではなく、特定の段落や文の一部(パッセージ)を個別に評価して検索順位に反映する仕組みです。

 

これにより、ページ全体の評価が高くなくても、一部に有益な情報が含まれていれば検索上位に表示される可能性が生まれました。


とくに、長文記事やQ&A形式のページなど、情報が深く埋もれがちな構成で効果を発揮します。

 

このアップデートは、「1ページ=1トピック」という従来の考え方を広げ、ページ内の構造や情報の粒度を意識したコンテンツ設計の重要性を示しています。

 

文章全体の質だけでなく、どの段落にどんな情報を盛り込むかまでが検索評価に関わる時代になったといえるでしょう。

プロダクトレビューアップデート|高品質なレビュー重視の評価強化(2021年〜)

ユーザーの検索体験向上を目的に、Googleは2021年以降「商品レビュー」に特化したアップデートを複数回実施。


テンプレート的なレビューや機械的な量産記事ではなく、実体験や専門的な視点を交えた質の高いレビューコンテンツが評価されるようになった。


2023年頃からはこの仕組みが「レビュー評価システム(reviews system)」としてコアアルゴリズムに統合され、商品に限らずサービス、施設、体験記など多様なレビュー系コンテンツにも影響を与えている。

 

・導入時期:2021年4月(以降、複数回更新)
・主な影響:レビュー記事の質が検索評価に直結。中身の薄いレビューは順位が下がる傾向
・出典:Google公式ブログ(2021年4月)

HCU(Helpful Content Update)|ユーザー本位の評価へ(2022年〜)

2022年に導入されたHelpful Content Update(HCU)は、検索ユーザーにとって役立つコンテンツかどうかを重視する新しい評価システムとして登場しました。


従来のアルゴリズムとは異なり、サイト全体の傾向を見て「役立たないコンテンツが多い」と判断されると、そのドメイン全体の評価が下がる可能性があるというのが大きな特徴です。

 

具体的には、検索エンジン向けに作られたような中身の薄い記事や、信頼性のない情報を寄せ集めた構成などが対象になります。


逆に、専門性・実体験・読者の疑問にしっかり答える内容が評価されやすくなっています。

 

このアップデートによって、SEOの本質は「検索で上位を取ること」ではなく、「読者のニーズにしっかり応えること」へと明確にシフトしたといえるでしょう。

E-E-A-T重視の時代へ|“誰が書いたか”の透明性

近年のGoogle検索では、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)がますます重視されるようになっています。


とくにYMYL(Your Money or Your Life)領域では、“誰が書いたのか”が評価の大きな判断材料として扱われるようになりました。

 

「この情報は信頼できるのか?」「書き手に経験や知見があるのか?」といった観点から、コンテンツの内容だけでなく、著者プロフィールや運営者情報、出典の明記などの“裏付け”も求められる時代です。

 

また、「経験(Experience)」という評価軸が加わったことで、実体験に基づいた記述や一次情報の重要性がより強くなっています。


表面的なまとめ記事よりも、具体的な経験や実績のある発信が上位に表示されやすくなりました。

 

検索結果で選ばれるためには、読者と検索エンジンの両方に信頼される存在であることが、これまで以上に重要になっています。

評価基準として重視される要素(E-E-A-T・YMYL)とは?

Google検索におけるコンテンツ評価は、「どれだけ役立つか」だけでなく、誰が・どんな立場で発信しているかも重視されるようになってきました。


その評価基準として代表的なのが、E-E-A-TYMYLです。

 

E-E-A-Tは、コンテンツの信頼性や専門性を評価するための重要な軸であり、YMYLは、検索結果が人の人生に影響を与えるかどうかという「情報の重要度」に関わる考え方です。

 

これらの要素は、医療や金融などの専門領域に限らず、あらゆるWebサイトにとって無関係ではありません。


どんな業種・ジャンルであっても、検索で評価されるためにはこの2つの基準を正しく理解し、意識した情報発信が求められます。

E-E-A-Tとは:経験・専門性・権威性・信頼性

E-E-A-Tとは、Googleがコンテンツの品質を評価する際に重視する4つの要素です。


それぞれの頭文字は、以下の意味を表しています。

E-E-A-Tの4要素
  • Experience(経験)実際に体験したことをもとに書かれているか
  • Expertise(専門性)その分野について深い知識があるか
  • Authoritativeness(権威性)他者からの評価・実績があるか
  • Trustworthiness(信頼性)正確で誠実な情報を提供しているか

この中でも特に「Experience(経験)」は近年追加された評価軸で、一次情報や体験談の信ぴょう性が注目されています。


たとえば「商品レビュー」や「ノウハウ記事」などでは、実際に使った・試した人の視点が含まれているかどうかが大きな差になります。

 

E-E-A-Tはすべてのサイトに共通して求められる基準であり、検索上位に選ばれるコンテンツづくりの土台として意識することが重要です。

 

関連記事:E-E-A-Tとは?E-E-A-T対策までご紹介

YMYLとは:人生に重大な影響を与えるジャンルの定義

YMYL(Your Money or Your Life)とは、Googleが特に慎重に評価を行うジャンルを指す言葉で、人の「お金」や「人生」に深く関わる内容を含むページやサイトが該当します。

 

たとえば、以下のようなテーマがYMYLとみなされます。

YMYLに該当する主なジャンル
  • 医療・健康情報(症状や治療法など)
  • 金融・投資・税金・年金
  • 法律・労働・就職
  • ニュース・政治・社会的な問題
  • 安全性・公共インフラ・災害関連

YMYL領域では、誤った情報や信頼性の低い発信によってユーザーに重大な影響を与えるリスクがあるため、GoogleはE-E-A-Tの基準をより厳しく適用し、専門性・信頼性の高いコンテンツを上位表示するように設計しています。

 

このため、YMYLジャンルに該当するサイトでは、「誰が書いたか」「情報の出典はどこか」などの裏付けと透明性が不可欠です。

 

関連記事:YMYLとは?対象ジャンルで失敗しないSEO対策を解説

中小企業や個人でも意識すべきポイントとは?

E-E-A-TやYMYLは、大手企業や専門メディアだけが意識すべきものではありません。


むしろ、中小企業や個人の発信こそ、信頼性を示す工夫が重要になっています。

 

Googleはコンテンツの規模やドメインパワーだけでなく、誰が書いたのか、どんな経験をもとに発信しているのかという背景まで見ています。

 

中小規模のサイトでも、次のような工夫で評価を高めることができます。

E-E-A-Tを高める工夫の例
  • 実名や所属を明示した著者プロフィールを掲載
  • 実体験や事例を交えた一次情報の発信
  • コンテンツごとに出典や参考資料を明記
  • 企業情報・運営者情報ページを整備

小規模であっても、“読者に安心感を与える設計”ができているかどうかが、検索評価に大きく影響します。


地道な信頼づくりこそが、今のSEOで生き残るための最重要ポイントです。

まとめ|Googleアップデートを“恐れるもの”から“味方”へ

Googleのコアアップデートは、検索順位を大きく動かす要因であり、多くのWeb担当者にとって“こわい存在”に映ることもあるかもしれません。


しかし、その本質はあくまで「より良い検索体験を実現するための進化」です。

 

評価基準の変化に振り回されるのではなく、ユーザーにとって本当に役立つ情報を届けることを第一に考えれば、どんなアップデートが来ても“恐れるもの”ではなく、“成長のヒントをくれる存在”として前向きに受け止めることができるはずです。

 

今は、E-E-A-TやYMYLといった要素が強く意識される時代。


小手先のテクニックではなく、信頼性や実体験に基づいた“リアルな価値”が、検索評価の中心になっています。

 

日々の運用では、順位変動のチェックや情報収集を習慣化し、必要に応じて冷静に対応することが重要です。


そして何より、ユーザーと検索エンジンの両方に「このページは役に立つ」と思ってもらえる情報発信を、焦らず・ブレずに続けていきましょう。

なんか……アップデートって“試されてる”って感じですね

SEO初心者
江合

そうだね。でも、それは“もっと良くなるためのチャンス”でもあるんだよ

ツナガル吉村
吉村

じゃあ、これからは怖がらずに、前向きに取り組んでみます!

SEO初心者
江合

よくある質問(FAQ)

  • Googleコアアップデートとペナルティは違うの?

    はい、Googleコアアップデートとペナルティはまったく別物です。
    コアアップデートは、Googleの検索アルゴリズム全体を改善するための定期的な見直しで、順位の変動は評価基準の変化によって起こる自然な結果です。

    一方、ペナルティはGoogleのガイドラインに違反する行為(例:スパム、不正リンク操作など)に対して課される制裁であり、Search Consoleには「手動による対策」として通知されます。

    つまり、コアアップデートによる順位変動は“罰”ではなく、アルゴリズムの評価基準が変わっただけ
    対応としても、違反修正ではなくコンテンツの質やユーザー視点の見直しが中心になります。

  • 順位が下がったけど、いつ戻る?

    順位が下がった場合、その原因と対応の有無によって回復までの期間は異なります。
    すぐに戻るケースもあれば、改善策を講じない限り回復しないこともあります。

    たとえば、アップデート直後の一時的な変動(フラつき)であれば、数日〜数週間で元に戻ることがあります。
    しかし、Googleが新たな評価基準を導入した結果として下がった場合は、その基準に合う改善をしない限り回復しません。

    また、次のコアアップデートで再評価されて順位が戻るケースもありますが、次のアップデートまで数か月〜半年以上空くこともあるため、基本的には「自ら改善して回復を促す」姿勢が重要です。

    焦らず、Search Consoleのデータをもとに現状を分析し、必要な改善を積み重ねることが最善の対応といえるでしょう。

  • アップデートの影響を受けたとき、何もしない方が良い場合はある?

    はい、必ずしもすぐに対応が必要とは限らないケースもあります。
    アップデート直後は検索結果が不安定になることが多く、一時的に順位が下がっても、数日〜数週間で自然に戻る場合があるためです。

    以下のような場合は、すぐに手を加えるよりも「様子を見る」判断が有効です。

    様子見が適切なケース

    • 平均順位の変動幅が小さい(数位以内)
    • 特定のページだけが軽く動いただけで、全体的な影響は少ない
    • 直近でサイト構造やコンテンツを変更していない

    逆に、大きく順位が下がり、トラフィックやCVに影響が出ている場合は、放置せず原因分析と改善を進めるべきです。

    焦って無理な修正を加えるよりも、数字を見て状況を整理し、必要な改善を見極めてから動くことがベストです。

  • 次のアップデートはいつ頃?予測できる?

    残念ながら、Googleコアアップデートの実施時期を正確に予測することはできません。
    Googleはアップデートのスケジュールを事前に公表せず、開始後に公式ブログやX(旧Twitter)で発表するスタイルを取っています。

    過去の傾向から見ると、年に数回(平均3〜4回)の頻度で実施されており、
    春・夏・秋・年末など、比較的ばらけたタイミングで行われることが多いです。

    ただし、アップデートは内容や目的によって規模や時期が大きく異なるため、過去のパターンだけで予測するのは難しいのが実情です。

    だからこそ、重要なのは「次がいつか」を考えるよりも、いつ来ても慌てないように、ふだんから備えておくことです。

    • Search Consoleで定期的にデータをチェック

    • コンテンツの品質を見直す習慣をつくる

    • 信頼できる情報源で動向をウォッチ

    こうした体制があれば、アップデートが来たとしても冷静に対応できます。

  • 順位は落ちてないけど、コアアップデートの影響を受けている可能性はありますか?

    はい、順位が大きく変動していない場合でも、アップデートの影響を受けている可能性はあります。

    たとえば「表示回数やCTRが下がっている」「一部のページだけ流入が減っている」など、細かな変化が出ているケースもあります。

    Search Consoleで検索パフォーマンスをよく観察し、平均掲載順位・表示回数・クリック率などを複数指標で確認することが大切です。

  • コアアップデートで順位が上がったら、何か対策は必要ですか?

    はい、上昇した場合でも「なぜ評価されたのか」を分析することが重要です。


    たとえば、そのページに特徴的な構成・表現・内部リンクの工夫などがあれば、他ページに応用することでサイト全体の底上げにつながります。


    「上がった=何もしなくてよい」ではなく、「成功の要因を再現性のある改善へ活かす」視点が求められます。

  • アップデートの影響を減らすために、普段からできる対策はありますか?

    はい、コアアップデートは“日々の積み重ね”によって影響度が大きく変わります。
    以下のような取り組みを習慣化しておくと、アップデート後の変動にも強くなります。

    アップデートに強くなるための習慣
    • 毎月、Search Consoleで順位・CTRを定点観測
    • 主要ページの内容を3か月ごとに見直し・更新
    • 著者情報・運営者情報の明示(E-E-A-T強化)
    • ユーザーの検索意図に“答える”構成を心がける

    アップデートに「備える」のではなく、「強いサイトを作る」意識が最善の予防策になります。

記事の著者

吉村 健太朗

役職

シンクション株式会社 代表取締役

資格

景表法特商法遵守 個人認証(KTAA)
薬機法医療法遵守 個人認証(YAMM)
Google広告「検索広告」認定資格
Googleアナリティクス個人認定資格

奈良でWEBマーケティングとWEB制作に特化した「ツナガル」を運営しています。私のWEBキャリアは2012年、副業でアフィリエイトを始めたことがきっかけでした。
3か月で月10万円を達成したものの、その後思い通りに成果が伸びず挫折を経験。これが、私とWEB業界の出発点となりました。
その後、営業を経験し、2020年には本格的にWEBの世界へ。現在では、地域に特化したキーワード戦略により300以上の上位表示を実現し、SEO対策マニュアルでは検索順位2位を獲得しています。
お客様と共に課題を乗り越え、成果を共に喜び合うことが私のモチベーションです。WEBに関することならどんなご相談でもお気軽にお声がけください。

検索順位の変動に、不安を感じていませんか?

・最近、検索順位が急に落ちてしまい、原因がわからずに戸惑っている

・コアアップデートの影響かもしれないけれど、何をどう確認すればいいのか不安

・コンテンツはちゃんと作っているのに、なぜか評価されない気がする

 

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