第6章 より深くSEO対策を学ぶ

リンクジュースとは?内部リンクと外部リンクでの活かし方

最終更新日:2025年6月5日

検索順位に影響する要素として、いまだに議論される「リンクジュース」。

 

一見すると古びたSEO用語のようにも思えますが、その本質を理解することで、現代SEOにも応用できる視点が見えてきます。

 

実際、Googleのジョン・ミューラー氏は「リンクジュースは忘れていい」と断言しています。

 

一方で、リンクによって評価が伝達されるという考え方は、いまなおSEOの中で重要な要素の一つです。

 

本記事では、「リンクジュース」という言葉に振り回されるのではなく、信頼性の高い情報と実践的なSEO戦略の視点から、正しく向き合う方法を解説します。

 

リンクの本質を見つめ直し、サイト評価を高めるためのヒントを得ていきましょう。

リンクジュースの基本と評価の仕組み

 

SEOの世界では、「リンクが評価を伝える」という考え方が定着しています。

 

「リンクジュース」とは、リンク元ページの評価(PageRank)がリンクを通じてリンク先ページに伝わる様子を、液体が流れるようなイメージで表現したSEO業界の俗称です。

※Google公式の用語ではなく、業界内で自然発生的に生まれた表現です。

 

現代のSEOでは、「リンクジュース」を過信せず、あくまでリンク評価の一部として正しく理解し、質の高いリンク構築と併せて活用する視点が求められます。

 

このセクションでは、リンクジュースの意味や成り立ち、関連する評価の仕組みについて整理していきます。

リンクで評価が伝わる仕組みとは

リンクジュースは、リンクを単なるページ間の移動ではなく、評価を伝達する構造的な経路として捉える点に本質があります。

 

実際の評価伝達は、以下のような複数の要素によって左右されます。

  • リンクの設置位置(例:本文中/フッター/ナビゲーション)

  • リンク元の信頼性・権威性(例:大学・政府機関・業界メディアなど)

  • アンカーテキストの内容と文脈

  • ページ間の主題的関連性とユーザーの行動予測(クリック率)

 

たとえば、信頼性の高い専門サイトから自然に貼られたリンクは、より「高品質な評価伝達」として扱われ、Googleの検索評価にも強く反映される傾向があります。

 

このように、リンクはSEOにおける「評価の架け橋」として、依然として重要な要素です。

PageRankとリンクジュースのつながり

リンクジュース」という考え方は、Googleの初期検索アルゴリズムである「PageRank(ページランク)」を背景に生まれました。

 

PageRankは、Webページ間のリンクを“信頼票(votes of trust)”とみなし、リンク元の重要度や関連性に基づいてリンク先ページの評価スコアを算出する仕組みです。

 

このアルゴリズムは1998年に特許化(US6285999B1)され、その後はGoogleツールバーでPageRankスコアとして一般ユーザーにも可視化されていましたが、2016年に表示が終了

 

以降は、外部からは確認できない内部指標として扱われています。

 

とはいえ、PageRankの基本思想──「リンク構造をもとにページを評価する」という発想──は、現在でもGoogleの評価システムの一部に残っている可能性が高いと多くのSEO専門家が見ています。

 

つまり、「リンクジュース」という概念も、リンクの価値伝達を考えるうえで有効な視点であり、現代のSEOにおいても応用可能なのです。

 

【用語解説】
PageRank:Google創業時に開発されたリンクベースのページ評価モデル。各リンクは「信頼票」として扱われ、リンク元のPageRankやリンク数により評価が分配される。

 

現在はツールバー提供が終了しているが、内部指標としての利用が示唆されている。

「リンクジュース」は非公式な概念

リンクジュースという言葉はSEOの現場で広く使われていますが、Googleが公式に定義した用語ではありません

 

この点を理解せずに施策を進めると、意図しない結果を招く可能性もあるため注意が必要です。

 

実際、Googleの担当者からはリンクジュースという表現に対して明確な否定的コメントも出されています。

 

このセクションでは、「非公式用語」としての位置づけとその背景、そして評価アルゴリズムの変遷と今後の方向性について順を追って整理していきます。

Googleが明言する非公式性とその背景

「リンクジュース」という言葉は、SEO業界で自然発生的に使われてきた非公式な用語であり、Googleはこの概念を正式な評価指標とは見なしていません。

 

Search Engine Journalによれば、Googleのジョン・ミューラー氏は「リンクジュースをどのように誘導すべきか」との質問に対し、「そのような懸念は脇に置き、ユーザーにとって使いやすいサイト構築に注力すべきだ」と述べています。

 

彼はさらに「リンクジュースについて読んだことはすべて忘れるべきだ。それらは時代遅れ、誤解を招く内容が多い」との趣旨で回答しています【出典:Search Engine Journal, 2020年7月】。

 

このような発言の背景には、過去に行われたブラックハットSEOの横行や、PageRankを人工的にコントロールしようとする「PageRankスカルプティング」などの誤ったリンク戦略への依存があります。

 

Googleは現在、ユーザーの利便性やコンテンツの質を重視するアルゴリズムを採用しており、評価されるべきは「テクニック」ではなく「ユーザーへの価値提供」という考え方にシフトしています。

 

そのため、「リンクジュース」はGoogle公式のガイドラインには登場せず、過度に重視することは推奨されていません。

 

現代SEOにおいては、リンクの量や誘導のテクニックよりも、コンテンツの有用性とユーザー体験の設計が評価の中心となっています。

リンク評価の考え方はどう変わったか

かつてのSEOでは、被リンクの「数」が重視されており、PageRank(Googleが当初導入したページ評価アルゴリズム)に基づいて、リンクをどれだけ多く集められるかが施策の中心となっていました。

 

多くの企業やWeb担当者が、「被リンクを増やすこと」自体を成果指標として追い求めていた時代です。

 

しかし、2011~2012年にかけてGoogleが実施した「パンダアップデート」および「ペンギンアップデート」を境に、状況は大きく変わりました。とくにペンギンアップデートでは、以下のようなスパム的手法が厳しく評価除外の対象となりました。

 

  • 品質の低いリンクの大量取得

  • 不自然な相互リンク

  • 自作自演のリンクネットワーク(リンクファームやPBN)

 

こうした動きを受けて、SEOの現場でも「リンクの量より質を重視する」という発想が広まり、リンクの意味や背景を見極める必要性が高まっています。

 

関連記事:Googleコアアップデートとは? 歴史・最新情報も解説

今後重視されるリンクの考え方とは

これからのSEOにおいて、リンクは単なる“つながり”ではなく、「信頼と意味を可視化する構造要素」としてますます重視されるようになっています。

 

被リンクがあるかどうかだけでなく、「誰から」「どんな目的で」「どのような文脈で」設置されたかが評価に大きく影響する時代です。

 

たとえば、信頼性の高い政府機関や専門メディアからの自然な引用リンク、あるいはコンテンツの文脈にしっかり結びついたリンクは、Googleの評価においても有益なシグナルとされます。

 

こうしたリンクは、次のような先進的な評価手法にも関係しています。

用語解説

TrustRank:信頼できるサイトからのリンクを基準に、リンク先のページの信頼スコアを算出する仕組み。


エンティティベースの評価:個人名・企業名・製品名などの意味単位(エンティティ)を軸に、リンクや文脈の関連性を評価する方法。

さらに、Googleは「リーズナブルサーファーモデル(Reasonable Surfer Model)」を導入し、ユーザーが実際にクリックしそうなリンクほど評価が高くなるような仕組みを採用しています。

 

このモデルでは、以下のような要素が評価に反映されます。

 

  • リンクの表示位置(本文中・目立つ位置など)

  • アンカーテキストの内容(明確で具体的な語句かどうか)

  • ページ内での構造や文脈との関連性
  • 推定クリック率(CTR)などの行動データ

 

このように、リンクの評価は検索エンジンだけでなく、ユーザー視点でも精査される時代です。

 

つまり今後は、「誰に」「なぜ」「どのようにリンクされるか」を事前に設計する視点が欠かせません。

 

リンクはSEOのテクニックというよりも、信頼を築くためのコミュニケーション設計の一部と捉えるべきです。

 

実践ヒント:評価されやすいリンク構築の工夫
  • 中小企業庁や自治体などの公的機関とつながる地域ポータルに掲載を依頼する
  • 記事内に「企業名」「製品名」などのエンティティを明示し、リンクの文脈と意味づけを強化する
  • リンク先が本当にユーザーにとって有益か、第三者視点で見直してから設置する

こうした丁寧な積み重ねこそが、「評価されるリンク=信頼される情報源」へとつながり、結果的にSEO効果の向上に結びつきます。

 

関連記事:SEO効果を高める良質な被リンクを増やす施策18選

SEO効果を高める内部リンクの設計

SEO施策の中でも、内部リンクの設計はユーザー体験と検索エンジンの理解を両立させる要所です。

 

単にページ同士を結ぶだけでなく、サイト全体の構造を最適化し、情報の流れを論理的に構築する役割を果たします。

 

特に中小企業サイトやローカルビジネスの場合、トップページだけでなく個別ページにも検索流入を促す必要があります。

 

そのためには、適切なリンク設計により、重要なページへと自然に誘導する導線作りが求められます。

 

ここでは、内部リンクがSEOに与える意義や、効果的な設計の考え方、さらにWordPressを用いた具体的な運用手順まで、実践に役立つ情報を紹介します。

なぜ内部リンクが重要なのか

内部リンクは、検索エンジンとユーザーの双方に、ページ同士の関係性を伝える役割があります。

 

検索エンジンにとって、内部リンクはサイト構造を理解し、クロールの効率やインデックス精度を高めるための重要な手がかりとなります。

 

また、リンクの集まり方によって、どのページがより注目すべきかの目安として判断される場合もあります

 

たとえば、複数の関連ページから内部リンクされているページは、サイト全体における「ハブ」としての役割を担い、検索エンジンからも重要ページとして認識されやすくなります。

 

ユーザーにとっても、関連情報へのリンクがあれば、次に読むべき内容が見つけやすくなり、利便性の向上につながります

 

その結果として、ページの閲覧数やサイト内の回遊が自然に増えることも期待できます。

 

内部リンクは、構造上のつながりを明示し、サイトの使いやすさと情報の整理に貢献するものといえます。

 

関連記事:SEOに強い内部リンク設計とは?効果的な貼り方を解説

関連性と構造を意識したリンク設計

内部リンクを設計する際には、ページ同士の「関連性」と「構造上の位置づけ」を意識することが大切です。

 

リンクは単なる移動手段ではなく、情報のつながりや文脈を検索エンジンに伝える手段として活用されます。

 

たとえば、同じカテゴリーやテーマに属する記事同士をリンクでつなげると、コンテンツのまとまりが明確になり、クロール効率も向上しやすくなります

 

このとき、アンカーテキストにはリンク先の内容が具体的に伝わるキーワードを含めることが効果的です。

 

「こちら」や「詳しくはこちら」などの曖昧な表現ではなく、「SEOの基本」「内部リンク設計のポイント」などの明示的な語句を使用すると、検索エンジンにも文脈がより正確に伝わります。

 

また、ハブページと詳細記事を組み合わせた論理的なサイト構造を意識することで、ユーザーも必要な情報にたどり着きやすくなります。

 

一方、無関係なページを機械的にリンクすると、混乱を招き、評価にも悪影響を及ぼす可能性があります

 

関連記事:アンカーテキストとは?種類・使い方・SEO効果を高める注意点まで解説

WordPressで活かす内部リンクの工夫

WordPressを使ったサイト運営が一般的な今、内部リンクの工夫もその特性に合わせて考える必要があります。

 

設計の自由度が高いからこそ、意図を持った配置がSEOにとって重要な要素になります。

 

以下に、実務で取り入れやすい工夫を紹介します。

  • カテゴリやタグを活用し、同一テーマの記事をつなげる
  • 本文の流れを意識して、無理のないリンク挿入を行う
  • アンカーテキストにはリンク先の内容を示す具体語を使う
  • カスタムメニューやウィジェットを使って、構造的なリンク導線を設ける
  • プラグインでリンクの一括管理・自動化も検討する(例:Internal Link Juicer)

nofollow属性の役割と適切な使い方

外部リンクはSEOに影響する要素のひとつです。

 

その中でも、リンクの評価を意図的に制御したい場面で使われるのが「nofollow属性」です。

 

この属性は、リンク先に検索エンジンの評価を渡さないようにするHTMLの指定(例:rel=”nofollow”)です。

 

もともとはコメントスパム対策として導入されましたが、現在ではリンクの意図や性質を伝えるための手段としても活用されています。

 

このセクションでは、nofollowの背景や活用シーンを整理しながら、適切な使い方の判断基準を解説していきます。

nofollowの成り立ちと進化

「nofollow」は、2005年にGoogleと他の検索エンジンが連携して導入したリンク属性です。

 

当初の目的は、ブログや掲示板などに書き込まれるコメントスパムからの評価流入を防ぐことでした。

 

この属性をリンクに付けることで、以前は検索エンジンがリンクを辿らず、評価(PageRank)も渡さないように処理していました。

 

しかし現在は、Googleがnofollowを“ヒント(hint)”として扱うと明言しており、必ずしも評価を完全に遮断するものではなくなっています。

 

その後、Googleは2019年に「nofollow」の仕様を見直し、新たにrel=”sponsored”rel=”ugc”といった属性を追加しました。

 

これにより、nofollowは「評価しない」という絶対的な指示から、「参考にするが必ずしも従わない」ガイドラインへと移行しています。

用語解説

rel=”sponsored”:広告やアフィリエイトなど、報酬が発生するリンク用の指定


rel=”ugc”:ユーザー生成コンテンツ(User Generated Content)に使う指定(例:コメント投稿)

このように、nofollowは時代とともに意味合いを広げ、評価制御の柔軟な手段として進化してきました。

 

参考:Google Search Central公式ブログ、nofollow仕様変更

nofollow・sponsored属性などの使い分け

nofollow属性は、すべての外部リンクに一律で付けるものではありません。

 

検索エンジンに「リンクの評価意図」を伝える手段のひとつとして、状況に応じて適切に使い分けることが求められます。

 

Googleでは、リンクの性質に応じて以下のようなrel属性の使い分けを推奨しています。

rel属性の使い分けと適用ケース
  • `rel=”sponsored”`:広告・アフィリエイトなど、金銭のやり取りがあるリンク
  • `rel=”ugc”`:コメント欄やフォーラム投稿など、ユーザーが生成したリンク
  • `rel=”nofollow”`:推薦の意図がなく、評価を渡したくないリンク(sponsoredやugcに当てはまらない場合)
  • 複数の属性を組み合わせることも可能(例:`rel=”nofollow sponsored”`)

たとえば、広告リンクに適切な属性を指定せずに放置すると、Googleのガイドラインに沿っていないと判断される可能性もあります。

 

また、ユーザー投稿コンテンツにはugc属性を用いることで、リンクの性質を明確にできます。

 

nofollowは、リンク評価の制御だけでなく、管理者の意図を検索エンジンに伝える手段として役立ちます。

 

自サイトの運用方針に沿って、必要に応じて活用していくことが望ましいです。

リンクジュースを増やす被リンク対策

外部サイトからの被リンクは、リンクジュースの重要な流入経路です。

 

検索エンジンはリンクを通じてページ同士の評価を判断しており、質の高い被リンクを得ることはSEO上の強みとなります。

 

とはいえ、「数を増やすこと」が目的ではありません。

 

信頼できる媒体から、自然な文脈で紹介されることが大切です。

 

被リンクを獲得する手法にはさまざまな選択肢がありますが、ここでは比較的取り組みやすく、効果が期待できる施策をいくつか紹介します。

代表的な被リンク獲得施策
  • 無料ポータルサイトや業種特化型サービスへの登録(例:「WEB幹事」「比較Biz」)
  • Googleビジネスプロフィールの最適化と定期的な情報更新
  • 古いリンクの差し替え依頼による「リンク復活施策」
  • 他社メディアへの寄稿・監修記事での自然な紹介

どの施策も、「読者や第三者にとって役立つ情報を提供する」という視点が欠かせません。

 

単なるリンク目的の行動ではなく、価値ある情報の発信と信頼関係の構築を意識することが、自然なリンク獲得の近道になります。

 

より多くの施策と実践的なヒントは、以下の記事にまとめています。

 

関連記事:SEO効果を高める良質な被リンクを増やす施策18選

リンク施策の効果測定と改善方法

リンク施策は「張ったら終わり」ではありません。

 

どのリンクが、どのような成果につながっているかを把握することで、より的確な改善や次の施策へとつなげることができます。

 

近年は、無料で使える計測ツールが充実しており、リンク経由の流入状況や評価の変化を把握しやすくなっています。

 

ただし、それぞれのツールには得意な分析領域や見方のコツがあり、目的に応じた使い分けが重要です。

 

この章では、「可視化」と「貢献度の確認」という2つの視点から、リンク施策の効果を正しく捉える方法を解説します。

リンク分析に役立つ主要ツール

被リンクや内部リンクの施策が「成果につながっているかどうか」を判断するには、分析ツールの活用が不可欠です。

 

とくに、リンクの数や質、どのページにリンクが集まっているかなど、施策の影響を可視化する視点が求められます。

 

ここでは、リンク分析に役立つ代表的なツールを紹介します。

リンク分析に使える代表的なツール
  • Google Search Console(無料):自サイトへの外部リンク・内部リンクの状況を確認できる
  • ahrefs(無料版あり・有料):リンク元のドメイン評価、被リンクの推移や質を詳細に分析可能
  • Ubersuggest(無料・有料):ドメインスコアやリンク元の増減、競合比較などが手軽にできる

それぞれのツールは得意分野が異なるため、目的に応じて使い分けるのが効果的です。

 

また、無料版でもある程度の分析は可能なので、まずは試しながら必要に応じて拡張を検討するのも一つの手です。

 

関連記事:Googleサーチコンソールとは | 初期設定・導入手順を解説!

GA4で外部リンクの成果を測る

外部リンクが「どれだけ成果に貢献しているか」を把握するには、Google Analytics 4(GA4)を使った流入元の分析が効果的です。

 

単にリンク数を増やすだけでなく、“意味のあるリンク”を見極める視点が重要になります。

 

GA4では、「集客 > トラフィック獲得」レポートから、参照元ごとのセッション数・エンゲージメント率・平均滞在時間などを確認できます。

 

「〇〇.com / referral」などの行を見れば、どの外部サイトがどのくらいユーザーを連れてきたか、また、その質が高かったかを評価できます。

外部リンクの貢献度を確認するポイント
  • 「参照元/メディア」で /referral の行を探す(例:thinktion.net / referral)
  • セッション数(=訪問回数)で流入のボリュームを把握
  • エンゲージメント率や平均エンゲージメント時間で「質の高いリンク」かを判断
  • イベント数(クリックやページ遷移)で間接的な成果も評価

まとめ

リンクは、単なる「つなぎ」ではなく、評価・信頼・文脈を伝える重要な構造要素です。

 

とくに「リンクジュース」という考え方は、古い概念に見えて、今もなおSEOに影響を与える本質的な要素を内包しています。

 

Googleの公式見解やアルゴリズムの進化を踏まえれば、「数」や「テクニック」に頼った施策ではなく、誰に・どのようにリンクされるかを丁寧に設計する視点が求められていることがわかります。

 

内部リンクでは、サイト構造の整理とユーザー導線の最適化が不可欠です。

 

また、外部リンクにおいても、nofollowやsponsoredといった属性の理解と活用、信頼ある被リンク獲得の工夫が成果につながります。

 

さらに、Search ConsoleやGA4などのツールを使い、リンクの「成果」を可視化・改善していく姿勢も欠かせません。

 

リンクの本質を見つめ直し、ユーザーと検索エンジンの両方に価値を伝えるための戦略を、ぜひ一つずつ丁寧に実践してみてください。

よくある質問(FAQ)

  • リンクジュースとは何ですか?

    リンクジュースとは、リンク元ページの評価(PageRankなど)がリンクを通じてリンク先ページに部分的に伝達されるという考え方で、SEO業界で使われる俗称です。

     

    液体が流れるように評価が分配されるという比喩からこの名前が付けられました。なお、Googleが公式に定義した用語ではありません。

  • Googleはリンクジュースの概念をどのように扱っていますか?

    Googleのジョン・ミューラー氏は、「リンクジュースについて読んだことはすべて忘れるべき」と発言しています。

     

    過去にはPageRankスカルプティングなど、不自然なリンク操作が問題視されていた背景があり、現在ではリンク評価のアルゴリズムはより複雑かつユーザー中心に進化しています。

  • リンクジュースとPageRankにはどのような関係がありますか?

    リンクジュースという概念は、Googleの初期アルゴリズム「PageRank」に由来しています。

     

    PageRankは、リンクを「信頼票」と見なし、その量と質に基づいてページの評価スコアを算出します。

     

    リンクジュースはその評価がリンク先へ「流れる」仕組みを指す比喩です。

  • nofollow属性はリンクジュースにどんな影響がありますか?

    かつてnofollow属性は、リンク評価を完全に遮断する目的で使われていましたが、現在ではGoogleが「ヒント(参考情報)」として扱うようになっています。

    つまり、nofollowリンクでも一部の評価が伝わる可能性があり、文脈や配置も含めた総合的な判断が行われます。

  • 現代SEOにおいて、リンクジュースの考え方は役立ちますか?

    はい、ただし盲目的に信じるのではなく、「信頼性のあるリンクが評価伝達に寄与する」という本質的な理解が重要です。

     

    リンクの質、文脈、意図を総合的に設計することが、現代SEOの成功には欠かせません。

記事の著者

吉村 健太朗

役職

シンクション株式会社 代表取締役

資格

景表法特商法遵守 個人認証(KTAA)
薬機法医療法遵守 個人認証(YAMM)
Google広告「検索広告」認定資格
Googleアナリティクス個人認定資格

奈良でWEBマーケティングとWEB制作に特化した「ツナガル」を運営しています。私のWEBキャリアは2012年、副業でアフィリエイトを始めたことがきっかけでした。
3か月で月10万円を達成したものの、その後思い通りに成果が伸びず挫折を経験。これが、私とWEB業界の出発点となりました。
その後、営業を経験し、2020年には本格的にWEBの世界へ。現在では、地域に特化したキーワード戦略により300以上の上位表示を実現し、SEO対策マニュアルでは検索順位2位を獲得しています。
お客様と共に課題を乗り越え、成果を共に喜び合うことが私のモチベーションです。WEBに関することならどんなご相談でもお気軽にお声がけください。

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