コンテンツ制作するにあたって、気をつけないといけない点ってないですか?
そうだね、たくさんあるけど重複したコンテンツを作らないことが大切だよ。
キーワードカニバリゼーションとも言うんだけど、コンテンツ内容が重複することで、検索エンジン、ユーザーにとって悪影響を及ぼす可能性があるんだ。
カニバリゼーション!?それは気をつけないとですね。ぜひ解説お願いします!
目次
キーワードカニバリゼーションとは
カニバリゼーションとは直訳で「共食い」を意味します。
キーワードカニバリゼーション(Keyword Cannibalization)は、ウェブサイト内で同じまたは類似したキーワードやキーワードフレーズを使い、同じニーズに対して複数のページで競合し、それによって検索エンジンのランキングや検索結果の品質に悪影響を及ぼす現象です。
SEOのために設定したキーワードがその他の自身のコンテンツ同士でPV、評価を奪い合ってしまうことがあるのです。
同じキーワードでも違うニーズであればカニバリゼーションは起こらない
Dyson社の商品名で検索した結果、1位と2位にDyson社のサイトが表示される。商品についての情報を知りたいニーズと、商品を購入したいニーズによってページが分れており、両者ともに存在している。
なるほど、キーワードが同じでもコンテンツ内容のニーズが違えばキーワードカニバリゼーションは起こらないんですね
その通り。同じキーワードで同じニーズに対する記事だと、検索エンジンもユーザーも迷ってしまって悪影響を及ぼすことになるから気をつけてね。
キーワードカニバリゼーションが起こす悪影響
①検索エンジンランキングへの影響
同じキーワードを多くのページがターゲットにすると、検索エンジンはどのページを最も信頼性の高い情報源とみなすべきか判断できず、ランキングが低下する可能性があります。
このため、特定のキーワードに対するページの競合が激しくなり、全体的なランキングに悪影響を及ぼすことがあります。
②ユーザーエクスペリエンスの低下
同じキーワードで異なるコンテンツが提供されると、ユーザーが適切な情報にアクセスしにくくなります。ユーザーが迷子になったり、適切な情報を見つけるのに苦労したりすることがあり、それがユーザーエクスペリエンスに悪影響を与えます。
ユーザーエクスペリエンスとは
UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、ユーザー体験ともいわれ、Webマーケティングをおこなうなかで重要性が高い概念です。簡単に言えば、UXは、あらゆる製品やサービスを通してユーザーが感じる使いやすさ、感動、印象といった体験すべてを指します。この記事は、マーケターに向けてUXに関する内容を解説しています。UXとUIの違いやUXの改善方法、さらに改善事例も紹介していますので、ぜひ活用してください。
キーワードカニバリゼーションが起っていると、ユーザーも検索エンジンもどっちを優先すれば良いか分からなくなってしまう。
コンテンツを制作する前にこれに注意をして始めるといいよ
同じようなページを作ってしまわないことが肝ですね!
キーワードカニバリゼーションの確認方法(無料)
コンテンツ制作をすでに着手している場合は、
まずキーワードカニバリゼーションが起こっているか確認してみましょう。
次の症状があれば起こっている可能性があります。
- 順位がよく変わる不安定なページがある
- コンテンツの質が高いのに、PV数は少ない
そんなページがあればキーワードカニバリゼーションを疑ってみましょう。
Google search consoleで調べる
Google の検索窓で site:ドメイン キーワードで検索する。キーワードは、カニバリゼーションが疑われるページに使われているキーワードです。
例えばツナガルのサイトで「SEO対策」のキーワードでキーワードカニバリゼーションが疑われる場合、以下のように検索します。
site:tsunagaru-nara.com SEO対策
出てきたページは全てSEO対策がキーワードになっているページです。
時間はかかりますが、出てきたページ全て確認し、同じニーズに対して書かれたページがないかを確認します。
少し面倒な作業になるけど、キーワードカニバリゼーションが起こっている疑いがあるならしっかり確認しておこう。
早期発見することが今後のSEOの向上、お問い合わせ数UPに繋がるよ
キーワードカニバリゼーションの解消法
キーワードカニバリゼーションを解消するには主に4つの方法があります。
① ページタイトル・メタデータの調整
ページのニーズが違うのにカニバリゼーションが起きてしまっている場合は、タイトル、見出し、メタディスクリプション、を確認してみましょう。よりニーズに合うキーワードに変更する必要があります。
ページのニーズをしっかりと認識し、それにあった情報に変更することでカニバリゼーションが解消する場合があります。
②Canonical tagでの対応
Canonical tagとはウェブページのHTMLコードに追加される特別な指示で、同じコンテンツが複数のウェブページで使われている場合、どのページが「正しい」ものかを検索エンジンに伝えるものです。これにより、検索エンジンは重複コンテンツを正しく処理し、ウェブサイトの検索結果ランキングを向上させるのに役立ちます。
カニバリゼーションが起きているページは残しつつ、その中から1つのページだけを優先してgoogleの検索エンジンに評価してもら得るようになります。
③301リダイレクトでコンテンツの統合
301リダイレクトは、ウェブサイトのページが新しい場所に移動した場合に、古いURLから新しいURLへの自動転送を行う仕組みです。これにより、ユーザーは古いURLにアクセスしても、新しいページにリダイレクトされ、情報を見ることができます。また、検索エンジンも新しいURLを認識し、古いURLのランキングを新しいページに適用します。
カニバリゼーションが起きているページの内容を1つにまとめる際は301リダイレクトでコンテンツを統合しましょう。
④コンテンツの削除
確認した結果、カニバリゼーションが起きているページのなかで不要なページがあれば削除しましょう。
まとめ
知らない間にキーワードカニバリゼーションって起こっていそうですよね。
その通り!だからこそ、コンテンツ計画が必要なんだ。同じキーワード、同じニーズに対して重複したコンテンツがないか、十分に計画した上で、コンテンツ制作に取り掛かろう!
もし重複したコンテンツがあった場合は、コンテンツ制作前の段階ではなるべくコンテンツを統合するようにしよう。
そうすることで、キーワードカニバリゼーションを未然に防ぐことができる。とても大事なポイントなんだ!
記事の著者
吉村 健太朗
シンクション株式会社 代表取締役
資格景表法特商法遵守 個人認証(KTAA)
薬機法医療法遵守 個人認証(YAMM)
Google広告「検索広告」認定資格
Googleアナリティクス個人認定資格
奈良でWEBマーケティングとWEB制作に特化した「ツナガル」を運営しています。私のWEBキャリアは2012年、副業でアフィリエイトを始めたことがきっかけでした。
3か月で月10万円を達成したものの、その後思い通りに成果が伸びず挫折を経験。これが、私とWEB業界の出発点となりました。
その後、営業を経験し、2020年には本格的にWEBの世界へ。現在では、地域に特化したキーワード戦略により300以上の上位表示を実現し、SEO対策マニュアルでは検索順位2位を獲得しています。
お客様と共に課題を乗り越え、成果を共に喜び合うことが私のモチベーションです。WEBに関することならどんなご相談でもお気軽にお声がけください。