Googleは、公式でいくつかのガイドラインを用意しているんだ
えっ、検索品質評価ガイドラインだけじゃないんですね。
そうなんだ。それぞれのガイドラインの概要は以下の通りだよ。
- 対象者:SEO担当者、コーダーなど
- Google検索結果のインデックスに必要な要素・ポリシーが記載されている。
- 対象者:外部の検索品質評価者
- Google検索結果が効果的に機能しているか測定するためのガイドライン。
今回は、2022年10 月13日に大幅に改変されたGoogle検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)について説明します。
ガイドラインを理解することで、正しいSEO対策の考え方が身につくようになるでしょう。
目次
Google検索の基本事項は3つの項目に分かれている
Google検索の基本事項は以下の3つの項目に分かれています。
- 技術要件
- スパムに関するポリシー
- 主なベストプラクティス
それぞれ説明していきます。
技術要件
技術要件とは、Google検索でウェブページを表示させるためにウェブページに必要なものを指します。
いきなり難しそうですね。。
言葉だけ聞くとそう思うよね。しかし実際には何もしなくても技術要件を満たしていることがほとんどなんだ。技術要件は以下の3つだよ。
- Googlebot がブロックされていないこと(Googlebot がページを検出してアクセスできる)
- ページが機能していること(エラーページではない)
- インデックス登録可能なコンテンツがページに含まれていること
それぞれ解説していきます。
Googlebot がブロックされていないこと
Googlebot(クローラー)が、ブロックされているページはインデックス登録されません。ブロック要件は以下の通りです。
- ページのアクセスにパスワードが必要
- ページにnoindexタグが付与されている
- robots.txtでクロールが禁止されている
- ページが削除されていてアクセスできない
どれも意図的に設定するものなので、基本的に気にする必要はないよ!
ただし、ホームページリニューアルの際には、noindexの外し忘れのケースがあるので、注意が必要だよ。
ページが機能していること
「ページが機能していること」とは、正常にページが表示されている状態を指します。
ページにアクセスした際に、以下のようなエラーページが出ている場合は、ページの修正が必要です。
インデックス登録可能なコンテンツがページに含まれていること
基本的には、コンテンツがスパムに関するポリシーに違反していなければ、インデックス登録可能なコンテンツと考えてOK!
スパムに関するポリシーはどういったものなのでしょうか?
続いて説明するね。
スパムに関するポリシー
Googleのスパムに関するポリシーの目的は、ユーザーを保護し、検索結果の品質を高めることです。
基本的には、自動システムによってポリシー違反のコンテンツを発見しているよ。
場合によっては、手動による対策も実施されているんだ。
ポリシーに違反するとどうなるのですか?
検索結果の順位が下がったり、まったく表示されなくなったりすることがあるよ。
スパムに関するポリシーの種類は以下の通りです。
- クローキング
- 誘導ページ
- ハッキングされたコンテンツ
- 隠しテキストと隠しリンク
- キーワードの乱用
- リンクスパム
- 機械生成トラフィック
- マルウェアや悪意のある動作
- 誤解を招く機能
- 無断複製されたコンテンツ
- 不正なリダイレクト
- スパム行為のある自動生成コンテンツ
- 内容の薄いアフィリエイトページ
- ユーザー生成スパム
- ランキングの降格や削除につながる可能性のあるその他の行為
それぞれ説明していきます。
クローキング
検索ランキングの操作を目的に、ユーザーと検索エンジンで異なるコンテンツを表示させる手法。
誘導ページ
誘導ページとは、ユーザーを特定のサイトに誘導したり、資料請求などをさせたりすることだけを目的に作られた、ユーザーに独自の価値を提供していないページのこと。
以下は、Google検索セントラルで言及されている事例です。
例1:品質の低いコンテンツに、ある特定のサイトへのリンクを追加しただけのブログを複数作り、ユーザーを誘導しているケースです。
例2:地名以外ほぼ同一の誘導ページを大量に生成しているケースです。
ハッキングされたコンテンツ
サイトの脆弱性を利用し、ハッカーにより悪意ある攻撃を受けたコンテンツのこと。
数年前、私の個人サイトがハッキング被害にあったんだ。投稿した覚えのないコンテンツが数万件以上もインデックスされていたんだよ。
そんなことが実際にあるのですね…怖い。
セキュリティ対策を行っていても、ハッカーは脆弱性を狙って攻撃してくるよ。
だからこそ定期的にセキュリティ対策を行うようにしよう。
対策方法は専門家に聞くことをおすすめするよ。
隠しテキストと隠しリンク
隠しテキストと隠しリンクとは、検索エンジンの操作を目的に、人間には見えないようにテキストやリンクを張る手段のことを指します。
- 白背景のページに、白文字
- 画像の背後にテキストを置く
- テキストを画面外に配置する
- 文字サイズを0にしたり、透明化させる
- 目立たない文字にリンクを貼る
なるほどです。
ちなみにサイトにはクリックするまでテキストが隠れていて、クリックすると表示されるテキストコンテンツもありますよね。
それも隠しテキストになるのですか?
良い質問だね。
ユーザーの為を思って作られているコンテンツは、基本的にはポリシー違反にはならないと思うよ。
以下の要素はポリシー違反に該当しない、とGoogleが発表しているんだ。
- ●追加コンテンツの表示 / 非表示を切り替えるアコーディオンやタブ形式のコンテンツ
- ●複数の画像やテキスト段落を切り替えるスライドショーやスライダー
- ●ユーザーが要素に対してなんらかの操作をしたときに追加コンテンツを表示するツールチップや類似のテキスト
- ●スクリーン リーダーを使用するユーザーのエクスペリエンスを高めることを目的として、スクリーン リーダーのみがアクセスできるテキスト
キーワードの乱用
キーワードの乱用とは、ランキング操作目的で、不自然にキーワードや数字を詰め込む行為のことを指します。
ブログ記事を書く際にキーワードを入れることを意識しすぎると、キーワードの乱用にもなる可能性があるので、注意が必要だね。不自然なキーワードの乱用は避けよう。
以下は、キーワード乱用の例だよ。
-
激安のグランドピアノ、グランドピアノを購入する前に、グランドピアノの性能を比較するようにしましょう。
グランドピアノは、一生モノです。だからこそ、グランドピアノを比較検討する場合は、グランドピアノ〇〇店にご相談ください。
グランドピアノ販売実績も多く、グランドピアノの種類や、グランドピアノの価格帯も豊富です。
不自然なほどにグランドピアノが詰め込まれていますね。。
リンクスパム
リンクスパムとは、検索結果の順位操作を目的にしたリンクのことを指します。
機械生成トラフィック
Googleへの自動生成クエリの送信や、ランキングの確認を目的としたスクレイピングや、明示的な許可なくGoogle検索に自動アクセスするその他の行為・手段。
マルウェアや悪意のある動作
ユーザーにとって、悪影響を及ぼすマルウェアやソフトウェアの有無
誤解を招く機能
サイト訪問者に誤解を招くコンテンツやサービスを意図的に作成する行為・機能のこと。
特定のサービスを提供している事を装って、実際には怪しいサイトにリンクされるケースなどが該当するよ。
無断複製されたコンテンツ
無断複製されたコンテンツは当然ポリシー違反になります。
場合によっては、著作権の侵害の恐れも。
- 他のサイトのコンテンツをコピーし、引用もせず、付加価値のないコンテンツ。
- 他のサイトのコンテンツをコピーし、若干の修正を加えただけのサイト
- 独自のメリットをユーザーに提供することなく、他サイトのコンテンツフィードをそのまま掲載しているサイト
- ユーザーに付加価値を提供することなく、他サイトの動画・画像・メディアなどのコンテンツを埋め込んでいるだけのサイト
無断複製は当然NGですよね。事例を見る限り、独自の付加価値があるか、といった点も注目しておきたいですね。
不正なリダイレクト
リダイレクトとは、サイトにアクセスしてきたユーザーを別のURLに移動させる技術のこと。
不正なリダイレクトとは、ユーザーと検索エンジンに異なるコンテンツを表示したり、ユーザーのニーズを満たさない想定外のコンテンツを表示させる目的を持ったリダイレクトのことを指します。
つまり、検索エンジンやユーザーを欺く目的があれば、不正なリダイレクトというわけですね。
そういう事だね。
たとえば、意図的にスパムページにリダイレクトさせる行為は不正なリダイレクト扱いに該当するよ。
スパム行為のある自動生成コンテンツ
独自の価値がない、もしくは十分な価値がなく自動生成されたコンテンツは、スパム行為とみなされます。
ChatGPTが流行っているので、自動生成コンテンツには十分注意が必要そうですね。
そうだね。
私は自動生成を活用すること自体は肯定的に見ているよ。
自動生成を活用する場合には、ユーザーにとって独自の付加価値があるかどうか?を自問自答することが大切なんだ。
内容の薄いアフィリエイトページ
独自のコンテンツや付加価値のないアフィリエイトリンクが含まれているページは、スパムに該当します。
ユーザー生成スパム
ユーザー生成スパムとは、サイト内にてユーザーによって追加されたスパムコンテンツのことを指します。
●誰でも登録できるホスティング サービスのスパム アカウント
●フォーラムのスレッドにおけるスパム投稿
●ブログへのスパムコメント
●ファイル ホスティング プラットフォームにアップロードされたスパムファイル
ランキングの降格や削除につながる可能性のあるその他の行為
Googleは、以下の行為についてもランキング降格や、削除対象になると発表しています。
- 法律に基づく削除
- 個人情報の削除
- ポリシー回避
- 詐欺や不正行為
主なベストプラクティス
Google検索の基本事項の3つ目は、ベストプラクティスです。
ベストプラクティスは、あくまでも指針として活用するようにしよう!
実践したからといって、検索順位UPが保証されているわけでないんだ。
なるほどです。
誤解しないように気をつけます。
Googleは以下の項目を、最も影響が大きい対策として挙げています。
●ユーザーがコンテンツを検索するときに使われる可能性のある単語を選んで、これらの単語をページ上の目立つ場所(ページのタイトル、メインの見出しなど)や、わかりやすい場所(代替テキスト、リンクテキストなど)に配置する。
●リンクをクロール可能にする。これにより、Google がページ上のリンクを使ってサイト内の他のページを検出できます。
●サイトに関する情報を発信する。自分のサイトで紹介しているサービスや製品について、同じような志向の人々と交流できるコミュニティに参加しましょう。
●画像、動画、構造化データ、JavaScript などの他のコンテンツがある場合、各タイプに固有のベスト プラクティスを実践する。これにより、ページ上の各コンテンツを Google に提示できます。
●サイトに適した機能を有効にすることで、Google 検索におけるサイトの表示を改善する。
●検索結果に表示したくないコンテンツがある場合や、完全なオプトアウトを希望する場合は、適切な方法でGoogle 検索でのコンテンツの表示を管理する。
余裕があれば、確認してみよう。
ただし、技術的な項目も多いので、分からない箇所は飛ばしてもOK!
ホッとしました。技術項目ばかりだと混乱しそうです。
個人的には、「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツを作成する。」だけは読むことをオススメするよ。
わかりました!読んでみます。
まとめ Googleガイドラインを理解してSEO対策に活かそう
今回は、Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)についてご紹介しました。
最後に内容をまとめておきます。
Google検索の基本事項は以下の3つの項目に分かれていました。
- 技術要件
- スパムに関するポリシー
- 主なベストプラクティス
技術要件は、以下の通りでした。
- Googlebot がブロックされていないこと(Googlebot がページを検出してアクセスできる)
- ページが機能していること(エラーページではない)
- インデックス登録可能なコンテンツがページに含まれていること
スパムに関するポリシーの項目は以下の通りでした。
- クローキング
- 誘導ページ
- ハッキングされたコンテンツ
- 隠しテキストと隠しリンク
- キーワードの乱用
- リンクスパム
- 機械生成トラフィック
- マルウェアや悪意のある動作
- 誤解を招く機能
- 無断複製されたコンテンツ
- 不正なリダイレクト
- スパム行為のある自動生成コンテンツ
- 内容の薄いアフィリエイトページ
- ユーザー生成スパム
- ランキングの降格や削除につながる可能性のあるその他の行為
主なベストプラクティスは以下の通りでした。
- 有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツを作成する。
- ユーザーがコンテンツを検索するときに使われる可能性のある単語を選んで、これらの単語をページ上の目立つ場所(ページのタイトル、メインの見出しなど)や、わかりやすい場所(代替テキスト、リンクテキストなど)に配置する。
- リンクをクロール可能にする。これにより、Google がページ上のリンクを使ってサイト内の他のページを検出できます。
- サイトに関する情報を発信する。自分のサイトで紹介しているサービスや製品について、同じような志向の人々と交流できるコミュニティに参加しましょう。
- 画像、動画、構造化データ、JavaScript などの他のコンテンツがある場合、各タイプに固有のベスト プラクティスを実践する。これにより、ページ上の各コンテンツを Google に提示できます。
- サイトに適した機能を有効にすることで、Google 検索におけるサイトの表示を改善する。
- 検索結果に表示したくないコンテンツがある場合や、完全なオプトアウトを希望する場合は、適切な方法でGoogle 検索でのコンテンツの表示を管理する。
インターネットの情報にはスパム的なSEO対策を紹介しているケースもあるんだ。
誤ったSEO対策方法を行わないためにも、Google検索の基本事項を正しく理解することは大切なことなんだよ!
誤ったSEO対策方法を選ばないためにも、大事ということですね。
今回も勉強になりました!ありがとうございました。
記事の著者
吉村 健太朗
シンクション株式会社 代表取締役
資格景表法特商法遵守 個人認証(KTAA)
薬機法医療法遵守 個人認証(YAMM)
Google広告「検索広告」認定資格
Googleアナリティクス個人認定資格
奈良でWEBマーケティングとWEB制作に特化した「ツナガル」を運営しています。私のWEBキャリアは2012年、副業でアフィリエイトを始めたことがきっかけでした。
3か月で月10万円を達成したものの、その後思い通りに成果が伸びず挫折を経験。これが、私とWEB業界の出発点となりました。
その後、営業を経験し、2020年には本格的にWEBの世界へ。現在では、地域に特化したキーワード戦略により300以上の上位表示を実現し、SEO対策マニュアルでは検索順位2位を獲得しています。
お客様と共に課題を乗り越え、成果を共に喜び合うことが私のモチベーションです。WEBに関することならどんなご相談でもお気軽にお声がけください。