第2章 コンテンツ計画

【中小企業に必須】SEOはキーワード選定が重要!手順とおすすめツールも解説

最終更新日:2024年4月30日

検索エンジンの仕組みは理解できてきました!さっそく記事を書いていこうと思います。

SEO初心者
江合

ちょっと待った!記事を書き始める前にコンテンツの計画を行う必要があるんだ。

今回は、コンテンツ計画の中でも特に重要な「キーワード選定」について説明していくね。

ツナガル吉村
吉村

SEOにおけるキーワード選定とは

キーワード選定とは、効果的なSEO対策を行うため、サイトに必要なキーワードを選ぶ作業のことを指します。

効果的なSEO対策を行うために、キーワード選定は重要な作業なんだよ。

ツナガル吉村
吉村

なるほどです。でも、なぜキーワード選定を行う必要があるんですか?

SEO初心者
江合

なぜSEOでキーワード選定が重要なのか

まず、SEO対策においてキーワード選定を行わないとどうなるか想像してみよう。

ツナガル吉村
吉村

すぐにコンテンツを書き始めることになると思います

SEO初心者
江合

そうだね。最初は勢いよく書けるだろうね。数カ月経つとどうなるだろう?

ツナガル吉村
吉村

…。ネタ切れになるかもしれません。

SEO初心者
江合

その通り。キーワード選定を行わずにコンテンツSEOを始めると、他にも以下のようなケースに陥ることがあるんだ

ツナガル吉村
吉村
キーワード選定を行わないデメリット

  • 同じような内容でコンテンツの重複が発生する(カニバリゼーション)
  • 需要がないキーワードで記事を書く
  • 勝てないキーワードで記事を書く
  • 目的にあわないキーワードで記事を書く
  • サイトテーマに一貫性がなくなる
  • コンテンツのネタ切れ

キーワード選定を行わずに、コンテンツSEOに取り組むと、すごく遠回りになりそうですね…

SEO初心者
江合

そういうことなんだ。キーワード選定を行うメリットは下記のとおりだよ。

ツナガル吉村
吉村
キーワード選定を行うメリット

  • SEO対策に必要なコンテンツが可視化できる
  • 迷わずコンテンツ制作に専念できる
  • サイトに一貫性が出るので、E-E-A-Tにも好影響が出やすい
  • 無駄な記事を書かなくて済む(コンテンツ重複回避)

残念ながら方向性のないコンテンツSEOは結果が出ない事がほとんど。

効果的なSEO対策を行うためにも、キーワード選定は重要な工程なんだよ。

ツナガル吉村
吉村

急がば回れ、ということですね。手順を教えてください。

SEO初心者
江合

キーワード選定7ステップ

キーワード選定の手順は次の7ステップです。

キーワード選定7ステップ

  1. サイトの目的と成果を明確にする
  2. ターゲット・ペルソナを明確にする
  3. メインキーワードを定める
  4. 関連するキーワードを洗い出す
  5. 各キーワードの検索ボリュームを抽出する
  6. キーワードをグループに分ける
  7. 自社・顧客・競合(3C)の観点からキーワードの取捨選択を行う

順番に説明していきます。

ステップ1:サイトの目的と成果を明確にする

売上をあげたい」「お問合せ数を増やしたい」「認知を拡大したい」など、サイトの運用目的は様々です。

SEOにおけるキーワード選定はあくまでも「手段」なので、目的にあった手段を選ぶことが大切なんだよ。

ツナガル吉村
吉村

また、目的に応じた成果についても数値化しておくとよいでしょう。

コンテンツSEOでよくある数値目標は以下の通りです。

数値化の例

  • 売上高
  • お問合せ数
  • アクセス数

どのくらいの目標にすればよいのか、見当もつきません。

SEO初心者
江合

まずは理想でもOKだよ。計測する為にもまず成果目標を立てることが大切だよ。

ツナガル吉村
吉村

ステップ2:ターゲット・ペルソナを明確にする

次に、ターゲット・ペルソナを明確にしていきましょう。

ターゲット設定とは、性別、年齢、居住地などの属性でグループ分けして狙う市場を決めることを指します。

 

一方、ペルソナはターゲットを1人の人物像までフォーカスしていきます。

 

キーワード選定を行う際にも「ペルソナ像ならどういったキーワードで検索するのか?」といった視点で行うと精度の高いキーワード選定が行えるでしょう。

 

実際にツナガルで作成したペルソナを紹介します。

 

        

  • 森田守さん
  • 35歳
  • 男性
  • 勤続13年目(製造関連)
  • 新任WEB担当
  • ウェビナーやセミナー、本や記事でマネジメント術等新しいことを学んでいる。
  • 知的好奇心は強い
得意なこと

  • 新しいことを勉強すること
  • WEB、IT関係についての知識
  • アフィリエイトの経験
  • SEOの知識
  • IT機器や電子機器の構造の理解
  • ロジック思考
不得意なこと

  • 営業は向いていないと思っている
  • 部下の気持ちを汲み取るのが苦手
  • コミュニケーションが苦手

 

たとえば、複数人でコンテンツSEOに取り組む場合、ペルソナ像があると共通認識が取れるため、施策にブレが出にくいというメリットもあります。

ステップ③メインキーワードを定める

ターゲット、ペルソナを決めた後に、メインキーワードを決めていきます。

メインキーワードとは、SEO対策で狙いたいキーワードのことです。

メインキーワードはどうやって決めればよいのですか?

SEO初心者
江合

自社・競合・顧客の3つの視点から決めていくと良いよ。

ツナガル吉村
吉村

自社

  • 自社の強みが活かせるキーワードか?
  • 目的達成に貢献するキーワードか?
競合

  • 狙いたいメインキーワード関連の記事数、記事の質
  • ドメインランク、ページランクなど
顧客

  • キーワードの需要はあるか?(検索ボリュームの確認)

例えば、サイトの目的が「お問い合わせ数の増加」の場合、検索ボリュームが少なすぎるメインキーワードを選んでしまうと、検索順位1位を獲得したとしても目的達成は難しいでしょう。

仮に、メインキーワードで検索順位1位を獲得した場合に、目的達成が出来ているのかどうか?という視点で考えるのも良いかもしれないね。

ツナガル吉村
吉村

なるほどです。ちなみにキーワードの需要(検索ボリューム)はどうやって確認するのですか?

SEO初心者
江合

検索ボリュームの確認には、キーワードプランナーというGoogleのツールを使うと便利だよ!

ツナガル吉村
吉村

ステップ④関連するキーワードを洗い出す

次に、メインキーワードに関連するキーワードを洗い出し、エクセルなどにまとめていきます。

どうやって関連するキーワードを洗い出せばいいのですか?

SEO初心者
江合

色々な方法があるけど、以下の手順がおすすめだよ。

ツナガル吉村
吉村
関連キーワードを洗い出す手順例

  1. 関連しそうなキーワードを考える
  2. ツールを活用し関連キーワードを膨らませる

それぞれ説明していきます。

関連しそうなキーワードを考える

まずは、メインキーワードに関連しそうなキーワードを考えます。

考え方の一例

  • 思いつく関連キーワードを書き出す
  • 競合サイトをチェックする(サイトマップなど)
  • ターゲットに接している人物にヒアリングする(営業マンなど)
  • キーワードプランナーの「新しいキーワードを見つける」機能を活用する

 

ここで重要なのは、たくさんの関連キーワードを出すことではなく、サイトの目的にあった関連キーワードを出すことです。

 

なぜなら、コンテンツSEOに割けるリソースは人(企業)によってそれぞれだからです。

 

リソースが少ない場合、抜け漏れなく関連キーワードを出し切ることは非効率だと私は考えています。

 

ツナガルでは「目的に合うかどうか?」という判断基準で、関連キーワードを出すことを推奨しています。

ツールを活用し関連キーワードを膨らませる

関連キーワードを膨らませるには、便利なツールがあります。

関連キーワードを膨らませるツール

  • サジェストキーワード
  • ラッコキーワード

今回は一例として、ラッコキーワードで関連キーワードを膨らませる事例をご紹介します。

まず、ラッコキーワードにアクセスして、キーワードを入力します。

 

 

すると、以下の様に関連キーワードが出てきます。

 

お~、関連キーワードがずらっと出てきました!

SEO初心者
江合

次に、『全キーワードコピー(重複除去)』をクリックし、エクセルなどに貼付します。

※この機能を利用するには、無料会員登録が必要になりました。

 

 

上記の作業を繰り返し、各関連キーワードを膨らませていきます。

 

すごく簡単に関連キーワードが出せるんですね。

SEO初心者
江合

そうだね。ラッコキーワードは、関連キーワード候補をサクッと出せる便利なツールなんだ。ただし、競合の多くも使っていることを考慮する必要があるよ。

ツナガル吉村
吉村

 

ラッコキーワードの仕様について

ラッコキーワードはゲストユーザー(非ログイン)で1日あたり5回まで。

フリープラン登録で合計50回/日までの制限があります。

ラッコキーワードの仕様について

ステップ⑤各キーワードの検索ボリュームを抽出する

次に、エクセルなどに貼付した各キーワードの検索ボリュームを抽出していきます。

 

検索ボリュームとは、特定のキーワードが1カ月間にどれだけ検索されたかを示す数値のことを指します。

 

検索ボリュームの抽出には、キーワードプランナーを使います。

以下は、キーワードプランナーを使って【ピアノ教室】の検索ボリュームを調べてみた図だよ。

ツナガル吉村
吉村

 

ステップ⑥キーワード整理

各キーワードの検索ボリュームを抽出し終えたら、次に関連キーワードを整理していきます。

キーワードの整理方法の一例をご紹介します。

キーワード整理方法

  • 検索ボリュームによる分類
  • 検索ニーズによる分類

それぞれ説明していきます。

検索ボリュームによる分類

キーワードは検索ボリュームによって以下の3つに分類されます。

検索ボリュームの分類

ビックキーワード

月間検索数1万以上。

1~2単語で構成されることが多い。

例:ピアノ教室

 

ミドルキーワード

月間検索数1000~1万

2~3単語で構成されることが多い。

例:ピアノ教室 大阪

 

スモールキーワード

月間検索数1000以下

3単語以上で構成されることが多い

例:ピアノ教室 大阪 小学生

ボリュームでの分類イメージは以下の通りです。

検索ニーズによる分類

検索ニーズは、以下の4つで分類されます。

検索ニーズによる分類

Knowクエリ(知る)

 

Doクエリ(実行する)

 

Websiteクエリ(特定のウェブサイトを探している)

 

Visit-in-personクエリ(特定の場所に訪問したい)

分類は1つに絞れない場合もあると思うので、Know&Doのように、ざっくり分類しても良いでしょう。

ツナガル吉村
吉村

検索ニーズによる分類イメージ

ステップ⑦自社・顧客・競合(3C)の観点からキーワードの取捨選択を行う

最後のステップは、キーワード選定の肝になる取捨選択です。

このステップで選び抜かれたキーワードをもとに、コンテンツSEOに取り組むことになります。

あらためてサイトの目的と成果を確認し、サイトに必要なキーワードを慎重に選定していこう。

ツナガル吉村
吉村

はい!取捨選択の方法は、メインキーワードのステップでも紹介されていた方法ですね?

SEO初心者
江合

そうだね、改めて以下を確認しておこう。

ツナガル吉村
吉村

 

自社

  • 自社の強みが活かせるキーワードか?
  • 目的達成に貢献するキーワードか?
競合

  • 狙いたいメインキーワード関連の記事数、記事の質
  • ドメインランク、ページランクなど
顧客

  • キーワードの需要はあるか?(検索ボリュームの確認)

選び抜かれたキーワードは、以下の様にマインドマップなどで整理しておくと、視覚化できるのでおすすめ。ツナガルは無料で使えるX-mindで整理しているよ。

ツナガル吉村
吉村

ついにキーワード選定完了ですね!これからコンテンツ作り頑張っていきます!

SEO初心者
江合

キーワード選定後に行うべきこと

キーワード選定後に定期的に行っておくべきことをご紹介します。

  • 定期的に検索順位をチェックする
  • 定期的にキーワードの見直しを行う

定期的に検索順位をチェックする

キーワードをもとにコンテンツ作りを始めたら、定期的に検索順位をチェックしていきましょう。

 

順位検索ツールは無料~有料のものまで色々あるので、予算・状況にあわせて選択すると良いでしょう。

記事後半で、キーワード選定に役立つツールも紹介しているので、気になる方はチェックしてみて下さいね。

ツナガル吉村
吉村

定期的にキーワードの見直しを行う

キーワード選定は、定期的な見直しが大切です。

 

コンテンツ制作を進めていくと、経験値があがるためキーワード選定の精度が上がっていきます。そのため、キーワード選定の見直しを行うと以下のようなメリットがあります。

キーワードの見直しを行うメリット

  • 1つの記事に対し、複数のキーワードで上位表示が獲得できたため、当初予定していたキーワードで記事を書く必要がなくなった。
  • もっと良いキーワードに出会える

なるほどです。定期的に行うことでSEO対策が強化されるわけですね。

SEO初心者
江合

そのとおり!時間はかかる作業だけど、コツコツやっていこう。

ツナガル吉村
吉村

キーワード選定に役立つツール

キーワード選定に役立つツールを、用途別で紹介していきます。

キーワード候補を出すためのツール

ラッコキーワード

 

検索窓にキーワードを入力するだけで、関連するキーワードの候補が出てくるツール、「ラッコキーワード」。

ゲストユーザー(非ログイン)で1日あたり5回までのキーワード抽出できます。

フリープラン登録で合計50回/日まで拡大されます。

URL:https://related-keywords.com/

 

Googleキーワードプランナー

キーワード調査や、キーワード選定をサポートするGoogle広告の運用ツール。

キーワードプランナーの使い方は、以下で解説しています。

 

流入キーワードの抽出ツール

Google Search Console

Google Search Console は、Google 検索結果でのサイトの掲載順位を監視、管理、改善するのに役立つ Google の無料サービス。

〇サーチコンソールの使い方(準備中)

検索ボリュームの確認ツール
Googleキーワードプランナー

先ほども紹介したキーワードプランナー。無料でも活用できます。

広告出稿をすることで、検索ボリューム精度が変わるのが特徴。

検索順位の確認ツール

Ahrefs(有料)

 

Ahrefs(エイチレフス)はSEO対策でよく使われている有用のSEO分析ツールです。

URL:https://related-keywords.com/

Rank Tacker(有料)

URL:https://www.link-assistant.com/ja/rank-tracker/

Rank Trackerは、有料のSEO順位チェックツールです。

Ahrefsと比べると、費用は抑えられます。

キーワードのツリーマップ化

X-mind

 

X-mindは、思考をマインドマップ化するのに使えるツールです。

無料でも利用できるため、ツナガルではキーワード選定の際によく使わせてもらっています。

まとめ キーワード選定は、SEO対策の土台

今回は、キーワード選定について解説してきました。

内容をまとめておきます。

キーワード選定を行うメリット

  • SEO対策に必要なコンテンツが可視化できる
  • 迷わずコンテンツ制作に専念できる
  • サイトに一貫性が出るので、E-E-A-Tにも好影響が出やすい
  • 無駄な記事を書かなくて済む(コンテンツ重複回避)
キーワード選定の7ステップ

  1. サイトの目的と成果を明確にする
  2. ターゲット・ペルソナを明確にする
  3. メインキーワードを定める
  4. 関連するキーワードを洗い出す
  5. 各キーワードの検索ボリュームを抽出する
  6. キーワードを整理する
  7. 自社・顧客・競合(3C)の観点からキーワードの取捨選択を行う
キーワード選定後に行うべきこと

  • 定期的に検索順位をチェックする
  • 定期的にキーワードの見直しを行う

キーワード選定は、SEO対策における土台みたいなものなんだ。

大変な作業かもしれないけど、少しずつやってみよう!

ツナガル吉村
吉村

はい!記事を見返しつつ、キーワード選定に取り組んでいきます。

SEO初心者
江合

今回は以上です。

記事の著者

吉村 健太朗

役職

シンクション株式会社 代表取締役

資格

景表法特商法遵守 個人認証(KTAA)
薬機法医療法遵守 個人認証(YAMM)
Google広告「検索広告」認定資格
Googleアナリティクス個人認定資格

奈良でWEBマーケティングとWEB制作に特化した「ツナガル」を運営しています。私のWEBキャリアは2012年、副業でアフィリエイトを始めたことがきっかけでした。
3か月で月10万円を達成したものの、その後思い通りに成果が伸びず挫折を経験。これが、私とWEB業界の出発点となりました。
その後、営業を経験し、2020年には本格的にWEBの世界へ。現在では、地域に特化したキーワード戦略により300以上の上位表示を実現し、SEO対策マニュアルでは検索順位2位を獲得しています。
お客様と共に課題を乗り越え、成果を共に喜び合うことが私のモチベーションです。WEBに関することならどんなご相談でもお気軽にお声がけください。

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