Webサイトを運営するうえで、「サイトマップ」は欠かせない要素のひとつです。
サイトマップがあることで、ユーザーは目的のページにたどり着きやすくなり、検索エンジンもサイトの構造を正しく認識できます。
しかし、「そもそもサイトマップとは何か？」「どのように作成すればいいのか？」と疑問に思う方も多いでしょう。
本記事では、サイトマップの種類や役割、SEOへの影響、そしてWordPressを使ったサイトマップの作成方法まで詳しく解説します。
初心者の方でもすぐに実践できる内容なので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
サイトマップの種類
サイトマップには種類があるんですね。違いを詳しく知りたいです。
そうだね。サイトマップは大きく分けて3種類あるよ。
- サイトマップ（ホームページの構成図）
- HTMLサイトマップ（ユーザーに構成を伝える）
- XMLサイトマップ（検索エンジンに構成を伝える）
それぞれの役割を詳しく解説していくね。
サイトマップ（ホームページの構成図）
サイトマップ（ホームページの構成図）は、Webサイト全体のページ構成を可視化したものです。
設計段階で作成し、サイトの階層や各ページの関係性を整理するために使われます。
サイトマップ（ホームページの構成図）って、具体的にどんなものなんですか？
簡単に言うと、Webサイトの設計図だね。どのページがどの位置にあり、どのようにつながっているかを整理したものなんだ。
このサイトマップを作成することで、Webサイトの全体像を把握しやすくなります。
特に、ページの追加や修正が発生したときにも、構造の一貫性を保つのに役立ちます。
HTMLサイトマップ（ユーザーに構成を伝える）
HTMLサイトマップとは、Webサイト内の主要なページのリンクを一覧化し、ユーザーが目的のページにアクセスしやすくするためのページです。
HTMLサイトマップって何のためにあるんですか？
簡単に言うと、サイトの目次だね。ユーザーが迷わず目的のページにたどり着けるようにするためにあるんだ。
XMLサイトマップ（検索エンジンに構成を伝える）
XMLサイトマップは、Webサイト内のページ情報をXML形式でまとめ、検索エンジンにサイト構造を伝えるファイルです。
クローラーが効率よくサイトを巡回できるようになり、新しいページや更新されたページを迅速に認識してもらう役割があります。
特に、大規模なサイトや新規サイトでは、クローラーが全ページを適切に把握できないことがあります。
XMLサイトマップを用意することで、重要なページを確実に検索エンジンに認識してもらいやすくなります。
サイトマップを作成するメリット
サイトマップを作成すると、ユーザーの利便性向上や検索エンジンの巡回効率向上といった多くのメリットがあります。
特に、HTMLサイトマップとXMLサイトマップでは、それぞれ異なる効果が期待できます。
次に、それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
HTMLサイトマップを作成するメリット
HTMLサイトマップを作成すると、ユーザーが目的のページに素早くアクセスでき、サイトの利便性が向上します。
特にページ数が多いサイトでは、訪問者が求める情報を見つけやすくなるため、回遊率の向上につながります。
- サイト全体の構成を一目で把握できる
- ユーザーが目的のページを見つけやすくなる
- ナビゲーションの補助として機能する
- ユーザビリティが向上し、直帰率の低下が期待できる
XMLサイトマップを作成するメリット
XMLサイトマップを作成すると、検索エンジンがサイトのページを正しく認識し、クロールの効率が向上します。
特に、大規模なサイトや新規サイトでは、クローラーがすべてのページを見つけにくいため、XMLサイトマップの活用が重要になります。
XMLサイトマップを作ると、具体的にどんなメリットがあるんですか？
検索エンジンにサイトのページ情報を伝えやすくなるんだ。
特に新しく公開したページを素早くインデックスしてもらいやすくなるのが大きなメリットだね。
- 検索エンジンがサイトの構造を正しく認識しやすくなる
- 新規ページが早くインデックスされる可能性が高まる
- 更新されたページの情報を検索エンジンに伝えやすくなる
- クローラーが巡回しにくいページ（動的URLなど）も発見されやすくなる
Googleの公式情報によると、XMLサイトマップは特に「サイトが大規模」「新しいサイト」「外部リンクが少ない」「動的コンテンツが多い」場合に有効とされています。
サイトの状況によって、必要性が変わるんですね。
そうだね。特に新規サイトや大規模サイトは、XMLサイトマップを活用するとクロールの効率が上がるよ。
サイトマップのSEO効果
サイトマップは、検索エンジンにサイトの構造を伝え、ユーザーが情報を探しやすくするための重要な要素です。
特に、HTMLサイトマップとXMLサイトマップでは役割が異なり、SEOへの影響も変わります。
ここでは、それぞれのSEO効果について詳しく解説します。
HTMLサイトマップのSEO効果
HTMLサイトマップは、サイト内のリンクを一覧表示することで、ユーザーが目的のページにアクセスしやすくする役割を持っています。
HTMLサイトマップを作ることで、検索順位が上がるんですか？
直接的なSEO効果はほぼないよ。
ただ、サイトの回遊性が上がれば、間接的に評価が高まる可能性はあるね。
- サイト内のリンク構造が整理され、ユーザーの利便性が向上する
- 目的のページにすぐアクセスできるため、直帰率の改善が期待できる
- ページが探しやすくなることで、訪問者の滞在時間が長くなる
検索エンジンにとって、サイトの構造が明確でユーザーが快適に利用できることは重要な要素です。
HTMLサイトマップがあることで、サイト内の情報が整理され、結果としてSEOにも良い影響を与える可能性があります。
ただし、検索エンジンのクローラーは主にXMLサイトマップを参照するため、HTMLサイトマップ単体ではSEO効果は限定的です。
XMLサイトマップのSEO効果
XMLサイトマップは、検索エンジン向けにサイトのページ一覧を伝えるファイルです。
特に、新しいページを素早くインデックスさせるのに役立ちます。
XMLサイトマップは必ず作ったほうがいいんですか？
サイトの規模や構造によるね。
特に「ページ数が多いサイト」や「新規サイト」なら、作成して送信するのがおすすめだよ。
- 新規ページを検索エンジンに素早く伝え、インデックスを促進する
- 更新したページをクロールさせやすくする
- サイトの全ページを適切に把握してもらえる
特に、以下のようなサイトではXMLサイトマップの導入が推奨されます。
- サイトのページ数が多い（500ページ以上）
- 内部リンクだけでは検索エンジンがすべてのページを発見しにくい
- サイトを立ち上げたばかりで外部リンクが少ない
- 画像・動画・ニュースなどの特殊コンテンツを多く含んでいる
一方で、小規模なサイトや内部リンクが適切に設計されているサイトでは、XMLサイトマップがなくても検索エンジンがページを認識できる場合もあります。
ただし、「迷ったら作る」ほうが無難です。
WordPressでサイトマップを作成する方法
次にWordPressを使っている方向けに、簡単にサイトマップを作成する方法をご紹介します。
- HTMLサイトマップの作り方（WordPress）
- XMLサイトマップの作り方（WordPress）
それぞれ詳しく解説していきます。
HTMLサイトマップの作り方（WordPress）
今回は、WordPressプラグインを使ったHTMLサイトマップの作り方をご紹介します。
「Simple Sitemap」というプラグインを使う方法が簡単でおすすめです。
XMLサイトマップの作り方
WordPressでは、プラグインを使うことで簡単にXMLサイトマップを作成できます。
今回は、「XML Sitemaps」プラグインを使った作成手順をご紹介します。
このサイトマップをGoogleに登録する方法 については、次のセクションで詳しく解説します。
XMLサイトマップをGoogleに登録する方法
XMLサイトマップを作成したら、Google Search Console（GSC）に登録 して、検索エンジンにサイトの構造を認識してもらいましょう。
まだGoogle Search Consoleに登録していない方は、以下の記事を参考にしてください。
サイトマップ作成の注意点
サイトマップを作成する際には、適切に設定しないとユーザーの利便性や検索エンジンのクロール効率に影響を与えることがあります。
- HTMLサイトマップ作成時の注意点
- XMLサイトマップ作成時の注意点
それぞれ詳しく解説していきます。
HTMLサイトマップ作成時の注意点
HTMLサイトマップを作成する際は、適切に設定しないとユーザーの利便性を損なう可能性があります。
以下のポイントに注意して、正しく運用しましょう。
- 定期的に更新する
- サイト構造を正しく反映する
- 不要なページを含めない
- 設置場所を適切に選ぶ
それぞれ解説していきます。
定期的に更新する
HTMLサイトマップは、サイトの最新の構造を反映させることが重要です。
特に、以下のポイントを意識しましょう。
- 新しいページを追加したら、サイトマップにも反映する
- 不要になったページのリンクは削除する
- サイト全体の構造が変わったら、サイトマップも見直す
リンク切れや古い情報が残っていると、ユーザーが目的のページにたどり着けず、サイトの利便性が低下してしまいます。
定期的にチェックし、必要に応じて更新することが大切です。
サイト構造を正しく反映する
HTMLサイトマップは、ユーザーがサイト内のページをスムーズに見つけられるようにするためのものです。
そのため、ページの階層が整理されていることが大切です。
また、新しく追加したページや削除したページが反映されているかを定期的にチェックしましょう。
リンク切れがあると、ユーザーの利便性を損なうだけでなく、サイトの信頼性にも影響を与えるため注意が必要です。
不要なページを含めない
サイトマップには、ユーザーが必要とするページだけを掲載することが重要です。
不要なページを含めると、情報が散乱し、利便性が低下してしまいます。
- 検索結果ページやタグページなど、ナビゲーションに適さないページは含めない
- 管理画面や会員専用ページなど、一般ユーザーがアクセスできないページは除外する
サイトマップの目的は、訪問者が求める情報に素早くアクセスできるようにすることです。
関係のないページを載せないことで、使いやすいサイトマップを維持しましょう。
設置場所を適切に選ぶ
HTMLサイトマップは、ユーザーが簡単にアクセスできる場所に設置することが大切です。
適切な設置場所を選ばないと、せっかく作成しても活用されません。
- フッターにリンクを設置し、全ページからアクセス可能にする
- ヘッダーやサイドバーにリンクを設置し、視認性を向上させる
- グローバルナビゲーションに追加し、主要メニューの一部として活用する
ユーザーが迷ったときにすぐ利用できるよう、サイト全体の導線を考えながら適切な場所に配置しましょう。
XMLサイトマップ作成時の注意点
XMLサイトマップを正しく作成しないと、検索エンジンにサイトの情報が適切に伝わらず、意図したクロールやインデックスが行われない可能性があります。
以下のポイントを押さえて、正しく運用しましょう。
- 適切なURLを含める
- 動的に更新されるように設定する
- Googleの仕様を遵守する
それぞれ解説していきます。
適切なURLを含める
XMLサイトマップには、正確なURLを記載することが重要です。
URLのミスがあると、検索エンジンが正しくクロールできず、インデックスに影響を与える可能性があります。
- URLの表記ゆれを避ける（例：`www`の有無、`http`と`https`の違い）
- サイト内の正規URLを使用する（リダイレクト先ではなく、直接アクセスできるURLを記載）
- 存在しないページ（404エラー）を含めない
特に、サイトがhttpからhttpsに移行した場合や、ドメインの変更があった場合は、サイトマップのURLも適切に修正しましょう。
動的に更新されるように設定する
XMLサイトマップは、新しいページが追加されたり、既存のページが更新された際に、自動で反映されるように設定しましょう。
手動で修正すると、更新漏れが発生するリスクがあり、サイトの正確な構造を検索エンジンに伝えにくくなります。
WordPressを使用している場合は、専用のプラグインを導入することで、サイトマップは動的に更新されます。
ページが増えた際に、その都度自動で追加されるため、特別な管理は不要です。
Googleの仕様を遵守する
XMLサイトマップを正しく機能させるためには、Googleのガイドラインに沿った形式で作成することが重要です。以下のポイントに注意しましょう。
- 正規URLを使用する（リダイレクト先や重複ページではなく、正規のURLを記載する）
- クロール可能なページのみ含める（robots.txtでブロックされているページやnoindexが設定されたページは除外）
- ファイルサイズとURL数の制限を守る（1ファイル50MB以下・50,000URL以下）
- 適切なフォーマットで記述する（UTF-8エンコードを使用し、`
`や` `などのタグを正しく記載）
Google Search Consoleでエラーチェックを行い、適切に修正しながら運用することも重要です。
参考になるサイトマップ5選
本田技研工業株式会社
引用：https://www.honda.co.jp/sitemap/
Hondaのサイトマップは、製品カテゴリごとにリンクが一覧表示されているシンプルで視認性の高い構成です。
「クルマ」「バイク」「マリン」など、カテゴリ単位でページが分かれており、それぞれに関連情報が階層構造を保ったまま表示されています。
情報量は多いものの、整理整頓されていて直感的に目的のページを見つけやすい設計です。
三菱ＵＦＪ銀行
引用：https://www.bk.mufg.jp/sitemap/
三菱UFJ銀行のサイトマップは、カテゴリごとに大分類・小分類に整理されたテキストリンク形式で構成されています。
視認性が高く、各リンクの配置が明確なため、利用者が必要な情報にすばやくアクセスしやすい構成になっています。
情報量が多い中でも、階層構造が整っておりユーザーにとって良いナビケーションといえるでしょう。
株式会社ZOZO
引用：https://zozo.jp/sitemap.html
ZOZOのサイトマップは、モール・サービス・ガイドなど利用目的別に分類されたシンプルなテキストリンク形式です。
視認性が高く、カテゴリが整理されているため、ファッションに関する情報へスムーズにアクセス可能。
ユーザー視点で情報を探しやすく、ECサイトらしい機能的な構成です。
京セラ株式会社
引用：https://www.kyocera.co.jp/sitemap/index.html
京セラのサイトマップは、「個人向け製品」「法人向け製品」「企業情報」などターゲット別に分類されたテキストリンク形式です。
各カテゴリに明確な見出しがあり、視認性が高く整理されたレイアウトが特徴です。
情報の探しやすさに優れ、豊富な情報が簡単に確認できます。
東京ディズニーリゾート
引用：https://www.tokyodisneyresort.jp/sitemap.html
東京ディズニーリゾートのサイトマップは、「パーク」「ホテル」「アクセス情報」などのカテゴリに分かれ、利用者視点で設計された構成が特長です。
リスト形式で見やすく、スマートフォンでも操作しやすいデザインになっており、テーマ別に情報を直感的に探しやすいナビゲーションになっています。
まとめ
サイトマップは、Webサイトの構造を整理し、ユーザーや検索エンジンにとって利便性を高める重要な要素です。
HTMLサイトマップはユーザー向けにナビゲーションを助け、サイトの回遊性を向上させる役割を持ちます。
一方、XMLサイトマップは検索エンジン向けにサイトのページ情報を伝え、クロールやインデックスの効率を向上させます。
WordPressを利用している場合は、適切なプラグインを活用することで、簡単にサイトマップを作成・更新できます。
また、Google Search Consoleを活用して、XMLサイトマップのエラーチェックを行うことも忘れずに実施しましょう。
サイトの規模や目的に応じて、適切なサイトマップを設定し、運用することが大切です。
今回の内容を参考に、自サイトのサイトマップを最適化してみてください。
記事の著者
吉村 健太朗
シンクション株式会社 代表取締役
資格景表法特商法遵守 個人認証(KTAA)
薬機法医療法遵守 個人認証(YAMM)
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Googleアナリティクス個人認定資格
奈良でWEBマーケティングとWEB制作に特化した「ツナガル」を運営しています。私のWEBキャリアは2012年、副業でアフィリエイトを始めたことがきっかけでした。
3か月で月10万円を達成したものの、その後思い通りに成果が伸びず挫折を経験。これが、私とWEB業界の出発点となりました。
その後、営業を経験し、2020年には本格的にWEBの世界へ。現在では、地域に特化したキーワード戦略により300以上の上位表示を実現し、SEO対策マニュアルでは検索順位2位を獲得しています。
お客様と共に課題を乗り越え、成果を共に喜び合うことが私のモチベーションです。WEBに関することならどんなご相談でもお気軽にお声がけください。
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