【初心者向け】SEOキーワード選定の手順6つ【具体例あり】
更新日:2023.4.28
本記事の内容
・キーワード選定6つの手順
キーワード選定はSEO対策をする上で必要不可欠です。
キーワード選定をしないままコンテンツを書き始めることは、例えるなら、設計なしで、思いついたまま家を建てるようなものです。
今回は、SEOキーワード選定の手順について具体的に解説していきます。
手順通りにやるだけで、戦略的なコンテンツ設計ができるようになります。
最後までじっくりお読み下さい。
目次
キーワード選定とは
キーワード選定とは、ホームページ(サイト)集客したいキーワードを決める作業のことです。
事前にキーワード選定を済ませておくことで、「何を書けばいいかわからない…」といった悩みは無くなります。
キーワード選定の6つの手順
キーワード選定の方法を具体的に説明していきます。
今回は、例として「知育玩具」のサイトを立ち上げる前提で、キーワード選定を行っていきます。
キーワード選定の手順6つ
- サイトに関わるキーワードを出す
- キーワードの検索ボリュームを調べる
- キーワードを絞り込む
- 戦略的にキーワード選定をする
- サイトの全体像を整理する
- コンテンツにする優先順位を決める
順番に説明していきます。
手順①:サイトに関わるキーワードを出す
まず最初に、サイトに関わるキーワードを出していきます。
流れは、ビックキーワードを決める→関連キーワードを出すという感じです。
ビックキーワードを決める
サイトのテーマとなるビックキーワードを決めます。
今回の例だと「知育玩具」になり、サイトで集客したい理想のキーワードを決める作業とも言えます。
ビックキーワードを選ぶのに悩む人もいると思いますが、この段階では、とりあえず思いついたものでOKです。
関連キーワードを抽出する
次に、ビックキーワードに関連するキーワードをたくさん出します。
といっても、難しい話ではなく無料のツールを使って、かんたんに抽出していきます。
まず、ラッコキーワード(関連キーワードツール)にアクセスして、ビックキーワードを入力します。
ラッコキーワード
関連キーワードが出てくるので、『全キーワードコピー(重複除去)』をクリック。
「全キーワードコピー」をクリック
ざっくりで構わないので、関連キーワードに目を通しておくと良いでしょう。
手順②:キーワードの検索ボリュームを調べる
検索ボリュームを調べると、世の中に必要とされているキーワードがわかります。
検索ボリュームは、Googleキーワードプランナーを使って調べます。
無料でも使えるツールですが、検索ボリュームの精度に違いがあるので、できれば有料で使うことをおすすめします。
精度の違いはこんな感じです。
無料の検索精度
有料の検索精度
ちなみに、広告は数百円からでも出せます。
Google広告の登録(未登録の方のみ)
注意点
今回は、キーワードプランナーをつかう目的で、Google広告を登録する方法を説明していきます。
無料と有料でつかう方法をあわせて解説しますが、わかりやすくするために無料で使う方法に焦点をあてています。
もし、本格的に広告運用していく方は、こちらのページを参考にしないようにお願いします。
なお、無料でつかう場合は、Google広告を登録した後に、必ず「キャンペーンを削除」まで行うようにしてください。
※クリックでキャンペーン削除の手順までスクロールします。
Google広告にアクセスし『今すぐ開始』をクリックします。
「今すぐ開始」をクリック
「メールアドレス」を入力し、「次へ」をクリック。
メールアドレスを入力
広告の目的を決めます。
※無料でつかう場合はどれでもOK
広告の目的を選択
「ビジネスの名前」と「ウェブサイト」を入力し「次へ」をクリックします。
※ビジネスの名前はわかりやすいものでもOK
「ビジネスの名前」と「ウェブサイト」を入力
ターゲット設定をします。
※無料で使う場合は、そのまま「次へ」をクリック。
ターゲットを設定
キーワードのテーマ設定をし、「次へ」をクリックします。
※無料で使う方は、そのまま「次へ」をクリック。
キーワードのテーマを設定
「広告見出し」と「説明文」を入力します。
※無料で使う方は、適当に入力し「次へ」をクリック。
「広告見出し」と「説明文」を入力
広告の予算を設定し、「次へ」をクリック。
※無料で使う場合は、どれでもOK
広告の予算を設定する
入力内容を確認し、「次へ」をクリック。
入力内容を確認し「次へ」をクリック
必要情報を入力して「送信」をクリックします。
※Google広告にはクレジットカード登録が必要です。
必要情報を入力し「送信」
■必要情報
請求先住所の国:日本
タイムゾーン:日本時間
アカウントの種類:個人
名前と住所:情報を入力します
お支払いタイプ:自動支払い ※広告掲載しなければ費用は発生しません。
お支払い方法:クレジットカード番号を入力します。
カードの名義:入力
Googleアナリティクスの設定は「今回はスキップ」をクリック。
Googleアナリティクスは「今回はスキップ」
無料でキーワードプランナーを使うなら広告を削除
注意点
キーワードプランナーを無料で使いたい人は、登録した広告を必ず削除しましょう。
有料で使う方は、キーワードプランナーで検索ボリュームを調べるまで、読み飛ばしてください。※クリックでページ内までスクロールします。
まず、広告画面にある「広告のプレビュー」の「︙」をクリックします。
「広告のプレビュー」の「︙」をクリック
「キャンペーンを削除」をクリックします。
キャンペーンを削除をクリック
もう一度「キャンペーンを削除」をクリックし、完了です。
「キャンペーンを削除」をクリックし、削除完了
キーワードプランナーで検索ボリュームを調べる
キーワードプランナーにアクセスし、「キーワードプランナーに移動」をクリック
「キーワードプランナーに移動」をクリック
「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックします。
「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリック
ラッコキーワードで抽出した「キーワード群」を貼りつけ、「開始する」をクリックします。
キーワード群を貼付けて、「開始する」をクリック
「過去の指標」→「月間平均検索ボリューム」の順にクリックすると、キーワードの検索ボリュームが多い順に並びます。
「過去の指標」→「月間平均検索ボリューム」の順にクリックし、データを保存
右上のダウンロードボタン(下矢印)をクリックして、「過去のプラン指標」のデータを保存しておきます。
「過去のプラン指標」のデータを保存
エクセルでまとめたイメージ
手順③:キーワードを絞り込む
次に、キーワードを絞り込んでいきます。
まずは100記事くらいは迷わず作業できるイメージで絞り込むのがおすすめです。
キーワード絞り込み手順3つ
- 検索ボリューム0を除く
- 検索意図を考える
- 求めているものが同じキーワードを除く
1つずつ説明していきます。
1:検索ボリューム0を除く
まず、検索ボリューム0は除いていきましょう。
検索ボリューム0は除く
ここは特に考える必要もなく、サクッと終わると思います!
2:検索意図を考える
検索意図を考えるためには、検索クエリを理解する必要があります。
検索意図を考えるために、まず検索クエリを分類していきます。
分類方法は3つ。
検索クエリの分類
- Do(~したい)
- Go(あのページに行きたい)
- Know(~がしりたい)
具体例
Goクエリ:Youtubeのページに行くために、検索エンジンに「Youtube」と入力した。
Doクエリ:次の休みに旅行をするために「旅館 予約」と入力した。
Knowクエリ:キーワード選定の方法がしりたくて「キーワード選定 方法」と入力した。
分類は1つに絞れない場合もありますが、「Know&Do」のように、ざっくり分類していけば良いでしょう。
ざっくりクエリ分類したイメージ
次に、本題である検索意図を考えていきます。
かんたんな方法は、実際にキーワード検索して、上位記事のタイトルと説明文を読むことです。
なぜなら、検索エンジンはユーザーに役立つコンテンツを上位表示させる傾向があるからです。
例えば、「知育 玩具 手作り」の場合の検索意図はこんな感じでしょうか。
知育 玩具 手作りの検索意図
知育玩具の作り方を知りたい人が多そうですね。
3:求めているものが同じキーワードを除く
違うキーワードでも、求めている情報が同じものを除いていきます。
例えば、「知育 玩具 0歳」「知育 玩具 0歳 ランキング」は、どちらも「0歳におすすめな知育玩具を探している」ので片方を除きます。
求めているものが同じなら、片方を除く
実際に、検索してみるとイメージがつきやすいでしょう。
手順④:戦略的にキーワード選定をする
キーワードを絞り込んだら、キーワードを選定していきます。
選定する基準は3つ。
キーワード選定基準
- 検索ボリューム100~1000
- 自分の経験が活かせるか
- 競合に勝てそうか分析
1つずつ説明していきます。
キーワード選定基準①:検索ボリューム100~1000
検索ボリュームが100~1000ぐらいの複合キーワードを優先的に選んでいきましょう。
なぜなら、検索ボリュームが多いキーワードは、最初の段階で攻略することは難しいからです。
この方法は、ロングテール戦略とよばれています。
検索ボリュームが多いキーワードは、サイトが育ってきてから内部リンクなどで対策していきましょう。
キーワード選定基準②:自分の経験が活かせるか
自分の経験が活かせるキーワードは積極的に選びましょう。
体験や経験は、それだけで他記事との差別化ができます。
キーワード選定基準③:競合に勝てそうか分析する
選んだキーワードで上位表示するには、競合分析が欠かせません。
なぜなら、あなた以外にも、同じキーワードで書いている人がいるからです。
競合分析の項目5つ
- ドメインランク
- 被リンク数
- インデックス数
- 個人 or 企業
- 検索ニーズは満たせているか
順番に説明していきます。
ドメインランクと被リンク数の調べ方
ドメインランクと被リンクは、無料ツールMozBarを使って調べていきます。
MozBarの見方
- ドメインランク=DA
- ページ権威性=PA
- 被リンク数=links
MozBarでの表示例
インデックス数
インデックス数を調べて、競合のコンテンツ量を測ります。
インデックスの数は、検索エンジンに「site:トップページのURL」で調べることができます。
インデックス数の調べ方
個人ブログか企業サイト
最近のSEOは、企業サイトが上位表示される傾向があります。
なので、競合が「個人ブログ」か「企業サイト」なのか、を見ておくことも大切です。
個人と企業の振り分け
知育玩具系のキーワードは企業が多そうな印象です。
検索ニーズは満たせているか
手順③のキーワードの検索意図を参考に、上位記事を読み、ニーズを満たせているかを見ていきます。
ニーズを満たせていない記事が、上位にあるキーワードは優先的に選びます。
手順⑤:サイトの全体像を整理する
次に、選んだキーワードを整理して、サイトの全体像をつかみます。
ざっくりこんな感じでしょうか。
キーワードをX-mindで整理
サイトの全体像を整理するには、Xmindというマインドマップツールをつかうのがおすすめです。
手順⑥:コンテンツにする優先順位を決める
最後に、コンテンツにする優先順位をざっくり決めておきます。
なぜなら、検索の順位が安定するには時間がかかるからです。
おすすめは、Doクエリ(~したい)のキーワード優先順位を高くすることです。
まとめ:SEO攻略の鍵はキーワード選定
今回は、キーワード選定の6つの手順をご紹介しました。
まとめると、下記になります。
キーワード選定の手順
- サイトに関わるキーワードを出す
- キーワードの検索ボリュームを調べる
- キーワードを絞り込む
- 戦略的にキーワード選定をする
- サイトの全体像を整理する
- コンテンツにする優先順位を決める
正直、時間はかかる作業ですが、キーワード選定をしておくことで、安心して記事を量産していくことができます。
今回の記事を読みながら、実際にやってみてくださいね。
今回は以上です。
記事の著者
吉村 健太朗
シンクション株式会社 代表取締役
資格景表法特商法遵守 個人認証(KTAA)
薬機法医療法遵守 個人認証(YAMM)
Google広告「検索広告」認定資格
Googleアナリティクス個人認定資格
奈良でWEBマーケティングとWEB制作に特化した「ツナガル」を運営しています。私のWEBキャリアは2012年、副業でアフィリエイトを始めたことがきっかけでした。
3か月で月10万円を達成したものの、その後思い通りに成果が伸びず挫折を経験。これが、私とWEB業界の出発点となりました。
その後、営業を経験し、2020年には本格的にWEBの世界へ。現在では、地域に特化したキーワード戦略により300以上の上位表示を実現し、SEO対策マニュアルでは検索順位2位を獲得しています。
お客様と共に課題を乗り越え、成果を共に喜び合うことが私のモチベーションです。WEBに関することならどんなご相談でもお気軽にお声がけください。